'11年 9月   「 秋の試練 」      



北海道より 小柴です!


今年も10月になりました。
いかがお過ごしでしたか?

今月も報告できることを嬉しく思います。

毎月がそうなのですが
報告が上手にできる時と
そうでない時があります。

仕事が順調に進んだ時は
「こんなことをお伝えしよう」
「あんなこともあったな」
とタイプのスピードが違います。

逆にいろいろ翻弄された時は
「えっと、なにやってたっけ?」
「なんか脈絡ないことばかりだな」
と逡巡するばかりですすみません。

ずーっと解きほぐしていくと
「能動的」であったか
「受動的」であったか
の二極に分けられるのじゃないでしょうか?

上手く行っている時は
自分が主役になり周りを制している勘違いから
きもちがハイになっているのでしょうね。

上手くいかない時は
なにもかもが被害意識に支配されて
大きな意味でウツになっているのかもしれません。

たぶん、畑や 作物や 天候は
そんな自分の右往左往をまったく気にせず
すべてがなにも変わらずに
淡々と移ろっているだけだと思います。

自分の気持ちや立場で
周りが変わって見えるだけなんでしょうね。


さて今月は、どちらの状況に置かれていたのか?


う〜ん、タイトルで観ての通り
受動態パターンかな?








今年の秋は
一気に訪れました。

一時は、秋を吹っ飛ばして
冬まで入りかけました。

山が白くなるのも
観測史上2番目の早さだとか!?

いまはもう平年並みに戻りましたが
あの雪には肝を冷やしました。

畑には メロンがまだ入っています。

ハウス6棟 全部で750株 です。
遅出しメロンは、とても技術力が必要な栽培です。
ことしで5年目の挑戦です。
各産地への飛びこみ取材などを経て
だいぶん上手くなったと思います。

でも天候や環境の変化への対応は
まだまだ勉強するべきことばかり。

大先輩から言われたのは
「遅出しを出来て、初めてメロン屋だ」
それを励みに、頑張って行きたいと思います。





励みになるといえば・・・

上の写真ですが
もう5年も前のこと。

我が代表と写っていただいたのは
スガノ農機 会長(当時)の
菅野 祥孝 さんです。



経営2年目のこの年
転作田の我が圃場は 土壌改良の真っ最中
湿害の怖さに気づいて 暗然と1年を終えていました。

とにかく
よその畑を見に行きたい
色んな先輩に会って話を聞きたい
土のことを勉強したい
地下のこと 水のことを 勉強したい

そんな思いで 中富良野の先輩を訪ねました。
その方も 新規就農でご苦労されて
いまを築いておられます。


その道すがらなんですが
上富良野にある スガノ農機の博物館
「土の館」を訪ねたのです。





私たちが「土の館」の展示を
食い入るように、舐めるように
まんじりともせず見入っていたところ
なにげなく近寄ってきた老紳士がいました。

「ずいぶん上品な方だな」

ただそれだけの印象でした。
すると老紳士は、私たちに話しかけてきたのです。

「どちらからお越しですか?」
「ニセコ? それは遠くから、ようこそ」

私たちはその方を、博物館の一学芸員かと思って
気軽に自分の畑の状況を話したのです。

「農家の生業は、土づくりですよ」
「この冊子を差し上げましょう」
「いずれきっと役に立つはず」
「いまは辛いかもしれないけど、頑張って土つくりに励んで下さい」

いただいた冊子は、明治の開拓期にドイツから招へいした
先進農家の生活記録でした。

十勝の野に居を移し
巨木を切り倒し
根っ子を抜き
原野を切り開き

しかも最初の3年は作付しなかった。

毎年毎年、緑肥とプラウ耕をかさね
4年目にやっと豆を植えた。

仕事のある時は、日の出前から日の入り後まで働き
仕事の無い日は、読書と音楽で生活を楽しむ

4年目に植えた豆は立派に成長し
地域随一の収量を上げた。

そのドイツ人家族は帰国したそうですが
その在りようが農家の手本だと
だからめげずに目先を遠くに向けろと
老紳士は言いたかったのだろうと思います。


「土の館」を去るとき
別な学芸員が来て、老紳士と交代しました。

その時に初めてわかったのです!
その方が、スガノ農機の前社長
いまは会長へ勇退された
菅野 祥孝さん だということを。

思わず呼び止めてしまって
スガノの理念を記した額の前で
一緒に写真を撮っていただきました。






この方が
今年の夏に亡くなっていたそうです。

取引先はもとより
道内外からたくさんの農家が
お別れの会に駆けつけたそうです。

北海道から全国へ打って出た
唯一の農機具メーカー
その先頭に立ったのが
菅野 祥孝さん だったそうです。

北海道農業の収益性を 根本から変えたプラウ耕
土つくりに邁進して 勉強の場も設けて
本質で農家を支援した経営者だと思います。

いま我が圃場に導入している戦略機械
プラソイラー

まさしくスガノの発明です。

この機械のおかげで
我が圃場の土壌条件が向上しています。

祥孝さん に励ましていただいたこと
永く胸に刻んで 営農を続けようと思います。


農家である前に 経営者であれ
経営者である前に 人間であれ
自然に 土に 謙虚であれ
土は裏切らない 土つくりに励め


訃報を遅れて知った私たち夫婦は
自宅で冥福を祈り
短時間ながらも 強い影響をくださった
老紳士との出会いに
感謝の祈りを捧げました。


合 掌





さて
今月のテーマは
「 秋の試練 」


気象条件の影響か
今年の病虫害は、やけに大人しく過ぎました。

もともと減農薬栽培の範疇には居ましたが
ひょっとしたら無農薬で出せるかな?
なんて淡い期待も芽生えていた9月

やはり天はそれを許しませんでした。

なにより、有翅類(チョウチョ、ガ、ハエ)の大発生が
9月に入ってからありました。
それは、アオムシ、ケムシ、イモムシの
大発生を意味しています。

当然、防除作業を行いますが
100%の効果はあり得ませんので
生き残った幼虫がおのずと
あちらこちらではびこります。

あとは朝昼晩の巡回時に
探しながら指で潰していくしかありません。


その結末は、ご存知の通り
「味見メロン」の登場となった次第です。



他にも色々ありましたが
今月もフラッシュで写真を自動閲覧としました。

お時間がある時に
手ぶらで流し見して下されば幸いです。


では、ごゆっくりと
覗いてい行って下さい。















2011年 9月

秋の試練












雨がちの天気に
地域の収穫作業は滞りました。



今年も
秋メロンは頑張ってくれました



なのにイモムシ、ケムシが
つまみ食い
痛い目に遭いました。



次男坊、最後の高体連
結果はともかく
3年間よく頑張った!



久しぶりの秋晴れの下
かぼちゃの収穫
ほんとうは嬉しい作業のはずが・・・



ねずみの横行で
1/4 が廃棄処分
我が子をやられた親の気持ち
察して下さい。



秋も深まる 9月末
濃い霧が朝夕覆います。



代表の足元を支える長靴も
ここまで傷むほど
仕事はハードに続きます。



いよいよ氷点下の世界へ!
霜も降りたし、氷も張ったし



夏とは完全に
おさらばとなりました。









今月も 有難う御座いました。

「 秋の試練 」

いかがでしたか?



日々の風景は
ブログで連日紹介してますので
そちらもご覧ください。

とくに動画をたくさん盛り込んで
畑の息吹を感じていただけるよう
工夫しております。

ニセコの様子を 動画で確かめるなら
たぶん地域随一の情報量と思います。

ぜひお確かめ下さい!





メロン屋のメルヘンかぼちゃ
発送予定

10月15日〜



ほんとうに長らくお待たせしました。

メロン屋のメルヘンかぼちゃ
発送直前まで ドンドン受付けております。

かぼちゃは保存の都合で
完全予約制となります。

お早目のご注文をお願い致します。

今年の玉は粒ぞろい
「海のミネラル堆肥」で
旨くてクリーミーな喉ごしに
出来上がりました。

ぜひお試し下さればと思います。


ご注文は こちらから!

 














畑の水害も僅少で済みました。
このままゴールインまで持って行ってくれるといいのですが
天はそれを許してくれるでしょうか?

それではまた来月お会いしましょう。

ありがとうございました。








 


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