'10年 9月   「 ゆったり 」      


「 早や終盤 残高気になる 秋の夜 」

北海道より 小柴です。
めっきり涼しくなりましたね。
いかがお過ごしでしょうか?

北海道は紅葉、初冠雪と
秋真っ盛りです。

周期的に天気がめぐり
ひと雨ごとに気温が下がっていく
畑の土も乾きずらくなり
ハウスといえども地温が下がる

ついこの間まで
「暑い、あつい、あ〜つ〜い〜!」
と唸っていたのに
いまでは お日様の光が
こよなく愛おしく感じます。

1億5千万kmの彼方から
8分20秒かけて到達する
光という名の電磁波

地軸が23.4度傾いていることで
光強度がわずかに変化し
それによってもたらされる
季節という名の 温度分布

四季があるから
植物も動物も生理があり
面白おかしく 時に厳しくせつない
命の営みが育まれるのです。


物理の宇宙で
情緒の地球が
生かされています。





「 旬の贅沢 こころの贅沢 」

我がふあーむの ポリシーです。

大手量販業者と一線を画すもの

それは
一人一人のお客様と私たち自身が
必ず接点を持てること

そして
育てた者にしか分からない感覚を
育てた者の言葉でお伝えすること

もちろん
モノは一品ずつ厳選し
同等品を必ず味見し
自分たちが美味しかったら
お届けする。

ごく当たり前のことを
当たり前にやっています。

お客様からのご要望で
ウェブ機能や支払い機能の不足を
指摘されることがあります。
誠に申し訳ないことです。

しかし一方で
機械化された自動返信メールでなく
いちいち手打ちされた確認メールを
褒めて下さるお客さまも多く
私たちとしては
機械化と手動のバランスを
そこら辺に見出そうとしています。

こころの贅沢とは?

自分たちがされて嬉しいことを
立場を変えて実現していきたい
そしてそれが
お客様の日常に一風の涼をもたらし
ご自分へのご褒美として
思い出して頂ける

そんな関係をお客様と築ければ
私たちの存在は満たされます。





さて
今月のテーマは
「 ゆったり 」


管理作業もピークを越え
いまは 最終盤の繁忙期へ向けて
すこし 体をメンテしているところです。

と同時に こころもメンテ

周りを見渡すゆとりが
ほんの少しだけ出て
自分たちのいる世界がすこし良く見えて
仕事の何気ない楽しさを思い出したり
そんな時間がありました。



どうぞご覧ください。










1.Tour de 北海道



ツールド北海道

1週間にわたり
北海道銃を転戦して
最速最強のサイクリストを選ぶ

今年
それの第2ステージが
ニセコで行われました。





ニセコ連峰をバックに
ものすごい速度で抜けていく

タイヤが路面とずれる音が
チェーンノイズの間から聞こえる

伴走車
ドライバーは極度の緊張と
高い技量を要求される

車はバンクしないので
コーナーのクリアは不安定
まして
フロントに荷重を掛けるような
積極的挙動はこの場合は使えない

ほぼ一定の高速で
ステアリングだけで
道路に追従する。

そうそう
ライン取りもダメなんだよね

つまり
何もしないで ハンドルだけで
ベタに高速に走る

伴走車ドライバー
疲れると思います。





集団が怒涛のように抜けていく

物凄い殺気の塊が
道路を支配する

通り過ぎても
殺気の余韻が漂い続ける

久しぶりに こんな空気を感じた

こんな世界で仕事をすると
病みつきななる
抜けられなくなる
やってる最中は辛いのだけれど
辞めてしまうとこころの穴を痛感する

彼らの殺気を見た後で
少しだけ感傷がよぎった

でもいまは
我が代表と二人三脚の
長いステージのレース中
まさに命懸けのレース中
明日の生活を懸けた戦いが
続いていく





このレース観戦中
ツアーが横断する国道は
一時交通規制が敷かれた。

止められた車列の後ろから
一台のワゴン車が対向車線を飛ばしてきて
脇道から次の交差点で国道に戻り
規制個所を抜けようとした。

コンビニ店頭でたまに見る
あの、みっともない方法だ

でも規制は交差点一帯に敷かれているので
どっちみち次の交差点から国道に戻ることもできない

結局、もと居た車列が
規制解除で通り過ぎるのを
脇道で見送るはめになったワゴン車

何がみっともないって
運転していたおやじが
規制中の警官やボランティアに対して
怒声、罵声、罵詈雑言を
延々と怒鳴り続けたこと。

周囲にはギャラリーがいっぱい
みっともないったらありゃしない

せっかくのレース観戦も
あのおやじが撒き散らす嫌悪で
台無しになった。

ギャラリーが嘲笑しながら
「みっともないねぇ」
とあきれてた。

このおやじ
地元住民で、農家さん

文化を理解できず情緒のない北海道民は
時に野蛮人と受け止められる
図らずもレース観戦で訪れたお客さんに
ニセコの実力を見られてしまった


あ〜、恥ずかしい


ちなみに我が代表
ご自分は静岡県人だということで
こんな時は第三者的立場をとり
小生のみが同じ北海道人として
羞恥を共有することとなります。

ずるいなぁ










2.ペンキ塗り







ペンキ塗りであります。

師匠宅から借用している
除雪ブロア
最近事情か心境が変わったようで
「返せ」
と急におっしゃり始めました。



困ったなぁ
我が家の戦略機械の一つなのになぁ
それは師匠も知ってるのになぁ
なんで急にそんな意地悪言い始めたんだろ
なにか粗相をしちゃったのだろうか
ロクな恩返しがない、と思ってる?
それともメロンを作り続けてるから?
(師匠はトマト屋でずっと誘われているけど)
鉄クズ同然で捨ててあったのを
お金掛けて補修しながら
最近やっと手に馴染んで
調子良くなってきたのになぁ
ひょっとして、そうなるのを待っていたの?
いや、まさかそんな意地汚いことはないでしょう
うちの師匠に限ってさ
(よそではよくある話だけど)

と、ぼやいてみても仕様がない
返す時は返さざるを得ないし…

本当に返す時は 廃業必至かもな



と、悪い話はさておいて
ペンキ塗りです。

使わせてもらうにも 返すにも
きれいにすることには変わりはない

まずはグラインダーでクレンジング
古い塗膜を削ぎ落とします。

塗膜って意外と粘り気あるんですよ。
グラインダーでサパッと剥がれないんだよね。
除雪ブロアは細かく入り組んでいるので
ハンドグラインダーが奥までなかなか入らない
回転機械なので神経使います

そういえば
前の仕事でも時々こんなことしてたっけ
これだけをやっているなら
自分の世界に入り込んで楽しいんです
しだいに雑念がなくなって集中して
だんだんレベルが向上して
終わった後の充実感が好き


塗膜剥がしに 3日も掛っちゃったのは
やりすぎだよな













小生はともかくとして
我が代表が ペンキ塗りに参戦!

ちょうど仕事の切れ間にあたり
手持無沙汰で作業場の周りを
ニヤニヤ ウロウロ

親父の仕事を手伝いたがって
でも恥ずかしくて言い出せないせがれ
のような感じ。
男性諸氏 お分かりかな?

「ちょっと手伝ってくんない?」

と言えば、余計ニヤニヤ
「やってみたいんだよね」

おう、そうかい
じゃ、このシューターは塗りやすいから
任せるわ
「けっこう好きなんだよね」

いいか、奥から塗ってくるんだぞ
でないと自分にペンキがくっつくからな
「それぐらい知ってるよぉ、馬鹿にせんでよぉ」

遠州訛りがこぼれるながら
新しい作業で気分転換

機械が背負い込む厳しい背景はともかく
この作業時だけは鬱憤を忘れて
二人で楽しく 小春日和を満喫

ここにお弁当とお茶があれば
ほんとうに小学校の写生大会

こんな時間を持てること
普段が厳しい状況だからこそ
大切に思えるのです。

忘れえぬ一瞬
またひとつ













師匠!
こんな感じで よろしいでしょうか?

満足いただけますか?






思えばこの機械には
色々と教えてもらいました。

そして
自分で機械を熟成していくことも
改めてわかりました。

昔、開発の仕事をしていたことが
こういうときに思い出されます。

機械は無機物でありますが
自分で手を加え撫でることで
有機物になります。
愛着が湧き、仲間になります。

借り受けてからこれまでの光景が
少しずつ思い出されます。








いやぁ、深い雪だった


シューターは応急処置で…




PTOシャフトも作り替えた


カッターが歪んじゃったり…




新設計シューターは誇りだった





4年前にお借りした時
「こんなもん使えるのか?」
と言われながら
なんとか癖を掴んでここまで来ました。
お陰さまで早出しのメロンも
その要点を会得出来ました。

きれいにしておきましたよ
これからのことは
これから考えます。


ありがとうございました。










3.ここまで来た















今年も猛暑と豪雨の繰返し
去年よりも過酷な成育環境だった

そんな中で かぼちゃ!

なんとかゴールインしてくれました

樹は最後までタレルことなく
少々の病気に附かれながらも
しぶとく光合成を続けてくれました。


見てください、この葉っぱたち
秋の傾きかけた陽に
キラキラ輝いているでしょ?

キラキラ輝くのは
最後の最後まで養分を実に転流して
葉の色が緑から黄色がかっているから。

メロンもそうですが
最後の最後は
葉っぱの養分すら実に与えて
子孫の保存を試みます。
身をよじり悶え苦しんでいるとすら見えます。

根が弱く体力がない樹ですと
最後の転流が始まると 枯れます。
葉や茎が枯れ上がり 何もなくなります。
中途半端な実だけが地面に残り
日焼けで腐ります。
家庭菜園ではよく見る光景ですが
ああなってはお終いです。

今年のかぼちゃ
かわいいなぁ。

ともに苦労して育っただけに
感慨もひとしおですよ。
小粒なのは天候の影響を避けきれなかったから
少々痛い結末ですが
近隣ではもっと酷い結果もあるようなので
不幸中の幸いというべきでしょうか。
本来は不幸をものともしてはいけないのですが。

収穫中の我が代表
樹の中に埋もれてしまいます。
これは嬉しい悲鳴です。
でも疲れてしまいますので
収穫後の記念撮影でも
笑い切れず 顔が引きつってしまいました。

本当は嬉しいのですが
疲れ切ってしまったのです。
心地よい疲れになったのは
帰宅後少し経ってから。
「今年のかぼちゃは過去最高かなぁ」
と呟いてからでした。

























まだ目に見えぬことを
信じて実行に移す

仕事ってそういうもんですね

小生、幼少のころから
親にはことごとく否定されてきました。
特に色々な夢物語については
壮言大語と罵られ
目に見える枠に早く嵌まるように
圧力を掛けられ続けました。

でもある時期に気付きました。
両親自身が祖父母にそうされてきたのです。
両親自身が既成枠に嵌まることを
強要されていたのです。

小生への強い圧力は
ひょっとしたら自分たちが許されなかったことへの
嫉妬や憎悪だったのかな。

なぜこんな話をするかというと
我が代表と二人で作物を育てていると
まだ目に見えぬことを信じて協力することが
作物にはとても重要な取組みで
自分たちにはとても大事な過程だと
シミジミ思うからです。

目に見えぬことを信じて
時間と労力とお金を投げ打つ
だからこそ、そこに自分たちがいた価値が生まれ
その価値に対して 人はお金を払ってくれる

農産物は消耗品ではあるけど
それは単に消耗するだけではなく
育まれた命と 掛けられた手間を
体と心に取り込むことなんだと
思うわけです。

我が家の経営は相変わらず赤字体質で
苦しい状況が続いています。
こんな場合は資金と資材を一挙投入して
トマト等の大量生産作物に切替えるのが
経営上の常識とされます。

でも準工業原料的なトマト
嗜好や品質より
量の確保が求められる作物には
目に見えぬものへのこだわりが
感じられないのです。

我がふあーむも現実問題として
いつまでも夢を追いかけられぬかもしれません。
地味だけど着実に絆を築いていく方針を
捨てねばならぬ時が来るかも知れません。
でもそれまでは
いま少し世の常識とやらに距離を置いて
自分たちだけの価値を
追いかけてみたいと思います
それも
多くのお客さまがたと御一緒に。

だから 低性能・低機能な畑も
与えられた試練と受け止めて
自分たちにしか編み出せない技術を身につけ
それがかえって通常品より高品質を遂げ
既存の枠が届かないレベルの仕事ができれば
なんぼ苦しい戦いがあったとしても
生きた甲斐があると思います。

そしてそれは
息子たちへの啓示でもあれば
我が代表の人生への責任の取り方かなと
信じたいところです。












ゆっくりと じっくりと
低温で時間をかけて成熟させます。

相場を見て 泡食って出荷を急ぐ
なんてことは やってません。

まずは旨いものを作らねば

この乾燥方法 手間を食いますが
旨いものができるのです。
徳のある生産者には 常識ですが
要領最優先の生産者には 非常識です。

要領とは
収穫してコンテナに詰めて
2〜3日扇風機で強制的に冷やし
見かけが良ければ出荷する
たぶん値段の高い時期のかぼちゃは
そんなかんじです。
青臭くて 水っぽくて 味が薄いはず。

世に多いかぼちゃ嫌いの方々は
そんな要領・相場最優先かぼちゃで
トラウマが出来たのかもしれません。

かぼちゃ嫌いの方々
一度我がふあーむのかぼちゃをお試しください。
ホクホクとも ベチョベチョとも違う
きめの細かい食感
甘過ぎず 味わいが主の 控えめな食味
さりげない美味しさを
一度お試しください。


「メロン屋のかぼちゃ」
10月下旬に一斉発送となります。







そして
旨いかぼちゃには
ネズミが寄ってくる

撃退せねば!

トムとジェリーでおなじみの
ネズミ捕り

殺鼠剤を1m間隔で並べて
お目当てに到達する前に
水際で阻止する作戦。

どうか
食われませんように…

でも
ネズミも食わぬ不味いかぼちゃだったら
どうしよう…

それはそれで
嫌だなぁ










4.風物詩











秋です。
風物詩です。


雲が低くなってきました。

濃霧が多くなりました。

初冠雪がありました。

海由来堆肥が来ました。


すっかり 秋です。
いつもの廻ってきた風景です。

もうひと踏ん張り
がんばりましょう!












今月も 有難う御座いました。

「ゆったり」
如何でしたか?


ここでお知らせです!
既にご案内しておりますが
「メロン屋のかぼちゃ」
収穫して乾燥・熟成中です。
より多くの皆様に旨いかぼちゃを楽しんで頂こうと
全てのかぼちゃに
新じゃが1kgを
プレゼントします!

北海道のかぼちゃと新じゃが
稔りの秋を実感してください。

この機会にぜひお試しください。

発送は10月下旬ですが
ご注文の受付けは
いまが真っ盛りです。

まずはお問合わせください!

なお新じゃがプレゼントは
既にセットメニューでご予約のお客様にも
皆さんもれなく対応致します。
どうぞご安心ください。




ご注文はこちらから!








かぼちゃ
皆さんのお越しをお待ちしております。
どうぞたっぷりと食べてやってください。
冬至までもたすことも可能です。


それでは
また来月の報告をお楽しみに!

また お目にかかりましょう









 
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