'10年 5月   「遅かった春」      


「 好天に 好転したら 大忙し 」

ほんと、大忙しなんですわ。
どうも、北海道より 小柴です。

こちら 北海道は
5月中旬までの 寒冷多雨が
嘘のように 好天続きとなっています。

それが何をもたらすかと言いますと
生育の遅れていたロットたちが
一斉に加速し始めるのです。

先頭が遅れて 後続が遅い
つまり
作業が大渋滞
そう
渋滞が起こります。

工程能力を勘案して
分散した生産計画ですが
なんの意味もなくなりました.。

すべてのロットが
重複しております、いま。





そういえば
政権交代した首相が
さっそく交代しましたね。

私、大変憤っています。

なにがって
退陣表明したのは
身内の会合で
しかも その言い方が
気に食わん。

その日、その会合を
ラジオの生中継で
聴いてましたが。

20分もの間、ちんたらちんたら
何が言いたいのか分からない
筋道のないことをだらだらしゃべり続け
いったいなんなんだ!?
この無駄な時間の垂れ流しは!
とイライラしていた時に…

「国民が話を聞いてくれないんで
辞めることになります」

って、来たもんだ。

しかも辞任の公式会見は
「もう、いいじゃん」
と言って、逃げ切っちゃう。

あの鬱陶しいほどのカメラ目線で
きのうまで喋っていた人が
「もう、いいじゃん」
と来たもんだ。

なにおぉ!?
全て偽善、欺瞞だったのかい?

育ちの良い人って
そういう他人事のような言い方で
人を傷つけることがありますよね。
本能的に泥から逃げる傾向が
ありますよね。

しかも最悪なのが
人を傷つけてる自覚がない。
逆に、思い遣ってやったのに、と
恩を着せる始末です。

私、もともと好きじゃないんです
政治家の方たちの言い回し。
特に現政権与党の方に頻発する
キーワードが、これ。

「わたくし」
「みなさまがた」
「しっかり」
「きっちり」
「汗をかく」
「させていただく」

へりくだるのもいい加減にして欲しい。
同じ敬語でも 単語に気をつければ
とても品良く 燐として きれいに
伝わってくるのにね。

例えば
「やらさせ
ていただきます」
なんかは
「やらせていただきます
と変えるだけでスッキリしますよ。

まぁ、とにかく
「クレヨンしんちゃん」の風間君を
彷彿とさせる 前首相でした。

皆さんは 憤りませんでしたか?





さて
今月の
テーマは
「遅かった春」


辛く厳しかった 3〜5月
それが やっと通り過ぎ
北海道らしい さわやかな暑さに
満ち溢れている

うれしいですねぇ!

しかしながら
管理作業の集中で
工程を維持するのが
困難になりつつあり
いわゆる
戦線崩壊の恐怖
と闘っております。

仕事の遣り繰りが つかないんです。

五つ子ちゃんの子供たちが
オムツとおっぱいとグズリを
一斉に始めた感じといえば
分かって頂けますか?

半分晴れやかで
もう半分はピリピリしている
そんな5月の風景をを
報告しましょう。

なお、風景そのものが
ピリピリしているわけじゃありませんが
その風景の手前や向こうに
ピリピリが蔓延していると思って頂ければ
感じ方が変わってくるのかな?
と思います。

超繁忙期の報告です。









1.やっと春が来た





















畑のシンボル
一本カラマツ

春も 夏も 秋も
彼の(彼女の?)様相で
実感することが多い。




水墨画のような
セピア色の様相から
徐々に色彩が出始めて
フルカラーの光景に入り込んでくる


息吹

木は それを表現してくれる
木ならではの表現


息吹

この言葉、いいですね

ある人が言っていましたが
息吹 = 生吹樹

日本人ならではの
死生観でしか表現できない
大事な感性です。































さくら

線路際にある さくら
小さな祠(ほこら)にある さくら
山裾の公園にある さくら
川べりの雑木に囲まれる さくら


さくら

漢字よりも 平仮名が素敵
今はない寝台特急も
平仮名の さくら
列車番号「1」


朝な 夕な
畑の往復で見つける
新しい一景

はっとする瞬間が
身の回りに たくさんあることを
気づかせる力を持っている
さくら




やっときた春だから
おいしい桜餅が
食べたいな
(天竜の むらせや、食べたい)










2.にゃあ







昨秋から
我が圃場をうろついているらしい
このネコ

今年はなんと堂々と
ハウス内に住み着いて
ビニールトンネルを布団代わりに
私たちがトンネル管理に訪れても
ほんと堂々と寝続けている

ここ2〜3年
ネズミが頻出した我が圃場
殺鼠剤を通り道に置いて
ネズミ捕りを仕掛けて
それでも撲滅は困難だった

しかし去年の晩秋ころから
気のせいか
ネズミ被害が落ち着いたような
落ち着かないような


このネコが圃場をうろつくのも
去年あたりから本格化

えさが豊富なので
ついつい寄せられてきたのだろうか

でもネズミを獲っているのは
見たことない
鳥を獲った残骸は
見たことがある
蛇にちょっかい出して
逆切れされ噛まれているのも
見たことがある

どだい 農家は
犬猫を飼っている。
ほぼみんなが飼っている。

犬は 番犬
ネコは ネズミ捕り

それなりに意味がある。


こいつは オスかメスか
分からない
毛並みを見ると
そう若くもないらしい。

ネコ大好きな
我が代表が 命名

「にゃあ」


決して人慣れしないやつだけど
堂々とふてぶてしいのが
なんか 魅力

ちなみに 我が代表
典型的な猫型人間
にゃあとは同族意識を感じるらしい。

ちなみに私は
犬型の女性と結婚したかった。
最初のころは犬型と思ったんだけどなぁ
見抜けませんでした…


にゃあ

畑のちょっとした 癒しです。



側溝からスズメを狙う にゃあ












3.新兵器 と 新技術












新兵器の解説は こちら!
「スガノ農機 HP」





(スガノHP より 引用)



遂に買ったぞ
プラソイラ!

土をひっくり返して
土の新旧を入れ替えるのが
プラウ

地中深く切れ目を入れて
土の排水と通気を促すのが
サブソイラ

このプラソイラは
その両方の役目を担い
しかも
低動力で短時間に済ませられる
優れもの!



地下50cmから新しい土をすくい上げ
ぶっとい溝を作っていく。
想像以上の土交換量
想像以上の気相含有量
プラソイラ耕の後で行う
ロータリー耕の時に
エンジン負荷が驚くほど軽くなっていて
ほんと びっくり!

いままでより深く 大量の土を
速くほぐせて しかも低燃費
これこそ 新兵器だ。



欲しくて欲しくて
ずーっと狙っていたのだけど
支払い能力に自信がなく
知らず知らずのうちに諦めていた。
だけど
土地購入のための
金融公庫との融資交渉で
自分たちの負担能力を
少し分からせてもらえて
これくらいならやっていけるかな?
というものの事始めとして
思い切って 買っちゃいました。

いや実はもう
営農6年目を迎え
機械を借りづらくなりつつある
といのが実情でして
自前の機械を持てというプレッシャーに
対応してのことでもあります。

いつまでもひよっこじゃ
いさせてもらえないのです。


新兵器を手に入れた暁には
設備投資を以って収益増を
図らねばならぬのだ!







久々に登場、バックホウ!
今度は何をやってくれるのか?













表土を剥いでは
隣へ盛り上げる。

ほんとうに上手くバケットを使います。

アームやブームは
回転運動なので
黙って動かすと
バケット先端は円弧を描きます。

でもそれは平面を構成せねば
仕事になりません。

見事に平らな面を
切り出し続けます。

上手いなぁ!

今回の重機オペレータは
以前にも来てくれた方で
しかもお互いの子3人ともが
同級生や部活で一緒。

いやぁ、狭い町です。





これは かぼちゃ畑の再造成なのです。

昨年7月
1日で100mm集中豪雨に襲われ
かぼちゃ畑は酷い目に遭いました。

お客様との約束は果たせたものの
所定収穫量の1/5で終わりました。

原因は畑の排水能力を超えて降った雨と
その余剰水が数日滞留したため
生育初期の「さぁこれから」という根が
窒息死したのです。

このままじゃ終われない。

今年は これでもか!という決定打
メロン畑と同じ手法を採用します。

新しいベッド配置も付け加え
今年のかぼちゃは
万全を期します。

絶対、去年並みに旨いもの獲って見せるから
みなさん、お楽しみに!





まだまだ稼ぎは足りなくて
赤字経営でありますが
明日を睨んでの設備投資は
絶対に怠ってはいけません。

苦しい中で投資し続けること
これは色々なことにも共通します。

赤字経営でも 作物には肥料を
赤字家計でも 子供には良い食事を

設備投資の考え方は
会社員時代に教わった気がします。
出来るリーダー と 出来ないリーダー
普段はかっこよく 威勢いいこと言っていても
いざと言う局面で 本性が暴露されます。
設備投資への理解度は
リーダーの能力を垣間見れる
一つの試金石でした。

我がふあーむのリーダーは
果たして
出来るのか? 出来ないのか?










4.メロン畑が 忙しい











遅かった春

生育が遅れていたメロン

寒くて冷たい空気に
じっと我慢し続けたメロン

天候回復とともに
我慢が爆発!
一気に加速!

エンジン屋さん的表現を借りると
「パワーバンドに乗ってきた」

ごらんの写真は
そうだねぇ、市販者エンジンで言うところの
2500rpm あたりでしょうか。

実際にいま、この月報を書いている時は
4000rpm の絶好調です。

5〜6月は
一年で最も忙しい期間
いや、一年を決める頑張りどころ


メロンの管理作業
アスパラの収穫
かぼちゃの畑準備

長期的にはいま
生産量の限界を探っていますので
それぞれの作業ピークが重った最悪時期を
身をもって体験しています。

正直、厳しい。

でも自己の限界を知らなければ
工程能力も把握しきれないし
やり繰り能力も身につかない。

特に今年は
5月が寒かっただけに
先発作業が後続作業とオーバーラップ

厳しいことは想定していたけど
想定の2倍の負荷が掛かってきています。
それはつまり
かねての経験値の 約4倍の負荷

ふう〜っ!


自分たちの能力は
従来の2倍まで上がっているのですが
それを上回る負荷集中


ところがです!
意外となんとか
潜り抜けられそうな気配がするのです。

その要因と言えば
1.教育費
2.生活費
この二つのプレッシャーでしょうか。

先輩農家が申しておりました。
稼ぐ理由がないと からだが動かない、と。
いまの私たち、まさに稼ぐ理由だらけ。
お客様の皆さんのおかげで
随分と経営内容も良くなってきましたが
それでも 生活費全てを吸収できる状態には
至っておりません。

ですから
プレッシャーが掛かるのは望むところでして
そのプレッシャーを原動力にして
あえて自ら課した負荷に
立ち向かうのであります。


て、言えばかっこいいかな?










5.アスパラ畑は絶好調





























アスパラが 絶好調です。

萌芽量は 地域平均の2倍強!

手入れの成果が
数字となって表れています。


ただ、猛烈に忙しい
しかも、毎日…。

毎朝 20〜30kg
2000〜3000本
夫婦二人で収穫

だいぶ速くなりましたが
それでも 2時間は必要

その後、農協へ出荷するためには
切り揃えが必要で
それに 2時間



ところで
アスパラ君たちは
ちょっと可哀想なのです。

彼らは、切り落とされるために
収穫されているのです。

どういうことかと言いますと
まず、収穫は23〜25cmの範囲
その理由は、選別機の仕様から。
この範囲でないと、機械選別できないので
それに合わせて無駄を無くして下さい
とのこと。

それだけじゃない。
その後、機械選別にかけられて
22cmに切り揃えられる。
22cmって、随分短いですよぉ。
でもそれが
スーパーの陳列棚のサイズなので
仕方がない。

さらにさらに
重さに加え、穂の綺麗さが
選別基準となります。
食べてもぜんぜん美味しくない
穂の外観が 品質の絶対価値です。


総合しますと
収穫時重量の20%を切り捨てられて
美味しくもない場所の見た目で
評価付けされています。

それが
スーパーの陳列棚にある
アスパラ君たちです。

これが
流通の実態であり
それを促すのは
消費者の教養
なのです。


アスパラは根元が美味しい!
でもやはり クレームが出ます。

「歯応え」 と 「硬い」
区別の付かない消費者がいらっしゃいます。
メロンでも言えることですが
ホンモノを食されてことがなく
でも、いつも百貨店の高級品を食されている方は
特に区別が付かない。
もっと言えば
「口当たり」 と 「軟らかい」
これも似て非なるものです。

溶けかかったアイスは軟らかい
だけど
口当たりは別物ですよね。


話は戻って、アスパラ君たち
からだの一番美味しい1/5を捨てさせられ
味と関係ない部位の見掛けで評価される
可哀想なのですよ。


減点法で如何にロスを発生させるか
それが
今日の流通・消費社会の実態
だと、私たちは思います。




それはそうと

我がふあーむのアスパラ君たち
太くて美味しいのが
毎日どんどん出てきています。

アスパラは 野菜じゃありません。
果物に近いものがあります。

7月上旬まで収穫は続きます。
これからは
名残りの第3波が待っています。

どうぞこの機会に
我がふあーむのアスパラを
是非ご賞味ください!

生産直販ならではの 品質と価格
絶対の自信があります。
(流通業界の品質とは異なりますが)












今月も 有難う御座いました。

「遅かった春」
如何でしたか?


ご近所のホテルにて
我がふあーむのアスパラが提供されています。
ニセコへお越しの際は
こちらのホテルをご利用されては如何でしょうか?


「ホテル あしりニセコ」 様



当ホテルの 6月メニュー
酢の物
「グリーンアスパラの黄身酢掛け」

我がふあーむのアスパラが
活用されています。
親指サイズの特選品を
一流の京料理人が
引き立ててくれてます。

ここのお料理
わたし達も大好きです。





もう入梅ですね
そうこうしているうちに
そろそろ 夏

体調が優れない時期かもしれません。

こんな時、旬のアスパラは有効です。
本当にからだの調子がよくなります。
お通じも最高です。

圃場は 草たちが勢いを増して
その制圧戦が展開されています。
タイミングを逃すと
えらいことになるのです。
(一部、もうタイミングを逃しているけど)

こんな時、植木等さんなら
「分かっちゃいるけど 止められない」
とでも歌うのでしょうか。

なんとか止められるよう
更なる奮闘を期待するところです
自分たちに。





それでは
また来月の報告をお楽しみに!

また お目にかかりましょう









 
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