'10年 4月   「ありがとう」      


「 あさ8時 ゲゲゲに学ぶ ありがとう 」

GW があっという間に過ぎました。

如何お過ごしでしょうか?
北海道より 小柴です。

NHK 朝の連続テレビ小説
「ゲゲゲの女房」
ご存知の方はいらっしゃいますか?

自営業を始めてから
朝ドラが生活に入り込みました。
朝仕事を済ませて帰ってくるのが
7時半過ぎ
朝飯を済ませて ほっと一息
そんな時に朝ドラがあるのです。

勤めている時は
土曜日午前中に
BSでまとめて観てましたが
いまは まとまった時間が取れないので
BSを契約する費用がもったいないので
毎日の隙間に潜り込ませています。





NHKの朝ドラ
前回の「ウェルかめ」も
結構楽しめましたが
やはり この時間は
昭和のドラマがいいですねぇ。

ドラマは平成より昭和
歳ですかね?

昭和の しかも40年代
北海道のその頃は
内地から10年は遅れていた生活水準
だから ドラマで観る30年代の昭和は
私たちが北海道で育った生活
そのものなのです。

当時、世の中は成長すると疑わなかった
でも実際の生活環境はまだまだ発展途上
色んな不都合があった
そういう中でも
鉄腕アトムに出てくるような夢の21世紀が
生きてるうちに来てくれないかと
本気で楽しみにしていた頃
それが 昭和40年代

いま 鉄腕アトムの世界が
部分的に実現しています。
このネットシステムもその一つ。
でも社会が出来上がった先に
次は何が待っているのか
そこまでは予想できていなかった。

まして 唯物的価値観が強い
日本や中国、アジア人にとって
モノが満たされた後に起こることは
想像し難い時代といえましょう。

精神性の残る不足の時代を
みんなで不足していた途上の時代を
懐かしがるのは 私が子供だったから?

昭和のドラマは
ついつい同体化してしまいます。





今月の
テーマは
「ありがとう」


困難があるから 出てくる言葉
試練があるから 感じる気持ち

ありがとう

目先の欲とエゴに阻まれ
不順な天候に悩まされ
うつむき加減になる時も
真一文字の口で睨み上げ
毎日を大切に生きていく
こんな時だから 見えてくる
目の前にある ありがとうに

こころの澱が融けていく
そんな4月を
報告しましょう。









1.まずは試練
























春の嵐

それは
しょっちゅう来るものではない

春の嵐
その言葉には
ごく稀にヒットする
不運のような意味合いが
含まれている
はず・・・

でも
今年は ごく稀の不運が
2連発で襲来

畑を準備中の時期に
こんなのに襲われたら
ビニールは散り散りになってしまう。

風対策で万全を期せば
こんなことは避けられのだが
作業進行の都合で
未完の姿で荒天に身を曝すこととなる。

もう、やめて〜〜〜!

と言うくらいに しつこく
しつこく しつこく
ビニールを揺さぶり
叩き付け 引き千切っていく。

最初は ほんの10cmの裂け目
それが1日かけて
30m以上に拡がる

【 教 訓 】
ビニール断裂は
風上の風を溜めた袋から
風下へ拡がります。











何気なく見える
妻面

よーく観て下さい。

陥没しています。

これは風上側の妻面で
写真の右から左へ
風が吹き付けました。

妻面の裏はきちんと
筋交いで押さえていましたが
その筋交いが
押し込まれました。

総荷重としては
瞬間的にトンに達したと思え
面で力を受ける凄さを
見せられました。





自然の驚異

なんと陳腐な表現でしょう。

人間の無知と堕落に対して
自然現象が作用しただけです。
想像を絶するとは
自分の無能を認める表現。

今回、私たちは
無知で無能で堕落
だったのです。

試練だなんて言うと
笑われます。










2.立ち直る













嵐が過ぎて
その日のうちに
すべてを片付け
次の作業の段取りを整えました。

まぁ、なんというか
実は
嵐の最中、破かれてる最中に
もう次のビニールを注文していたんですね。

だから
風が収まるのを待って
共済組合の被害確認が来るのを待って
パッパッと片付けました。














新品ビニール

透明感が違います
向こうが透けて見えます

そして
ビニールを張り直して直ぐに
ベッドまでも一気に完成

転んでもただじゃ起きない
短時間の集中攻勢で
遅れを取り戻しました。

サラリーマンだからといって
馬鹿にしないでね。





復旧作業は、思ったより早く完了

よい経験でした
とは言いたくないです。

費用も工数も余計に費やし
反省点にまみれました。
今回の出来事と背景を
よ〜く分析して
次回はもうちょっと上手く凌いでやろうと
懲りない私たち

それが
北海道 小柴ふあーむ

簡単に決め付けて思考停止する
普通の農家さんとは
違う毛並みです。










3.メロン畑











先月お伝えした
作土50cmの確保
地下1mとの対話

覚えてらっしゃいますか?

ウソだろ?
と感じた方も多いのではないかと
思っておりました。

家庭菜園でそんなに深くまで起こすのは
あり得ませんからね。

人間、自分が見たことない事実は
認めません。
例えば 北海道の人に
桃や柿は かたいのが美味い
と言っても絶対に信じません。
それと同じことです。

ちなみに
メロンも軟らかいのが美味い
と思ってらっしゃる方が
大勢いらっしゃいますが
それも根拠のない迷信ですので
覚えておいて下さい。

・・・

さて
我がメロン畑

越冬して固く締まった土を
畑に変えていく作業の始めは
サブソイラ

こいつを地中深くぶっ刺して
厚さ50cmの塊ごと
バキバキと割り砕いていきます。

地盤が持ち上げられるのが
画像から分かりますか?














お分かりでしょうか?

今回は美人モデル付で
サブソイラ作業のスケールを
感じて頂きましょう!

小さいトラクタとはいえ
人間と比較すると
それなりに大きな機械であると
分かって頂けると思います。

また農機具のスケール感も
どうでしょう?

たかが50cmと
侮るなかれ
50cmっていうのは
人の脚に匹敵するんです
つまり
下半身がどっぷり埋まる深さ
それが
地下50cmの作土層

メロンの根っこは
これよりさらに深く70cm以上も
地中に刺さって行きます。
根はタフです。
私たちのこういった作業は
あくまで根っこの伸張を
手助けするに過ぎません。
根っこは自力で
深く刺さっていくのです。





家庭菜園

楽しいですよね。
それで良いと思います。

趣味は趣味
仕事は仕事

私たち農家は
仕事として作物を育てます。
趣味ではありません。
仕事である以上
結果に対する責任を背負いますし
j状況に関わらず同じ結果を出す義務が
あります。





そのためには
小手先の細かい栽培管理より
ふか〜い所から考える戦略的思考と
思い切った処方を施すダイナミックさが
兼ね備えられる必要があります。

ベッド造成は神経を使う仕事ですが
その前段階には
こういったダイナミックな土作りがあって
成り立っているのです。








能書きたれてないで
とっとと仕事しなよぉ!

と、怒られちゃいました。










4.アスパラ畑


































アスパラ畑

この畑作りは
堆肥散布が重要です。

基肥型 と 追肥型
堆肥散布はこの二つに分かれます。

我が家は 追肥型
毎年次々と 重ね塗りしていきます。

この散布量も
散布後の攪拌厚さも
プロならではの作業です。

これだけの厚塗り追肥も
めったに見られないと思います。

この堆肥が 第2波萌芽に効き
秋までの立茎、転流を支えます。
10トン近くの堆肥を
軽トラと人力で
落とし続けました。

家庭菜園で言えば
一坪に20kg袋を二つずつ
ばら撒いていく勘定です。
ホームセンターで牛糞堆肥を買うと
¥500/袋 くらいでしょうか。
一坪 ¥1,000ずつの堆肥を
撒いていきます。
(プロは大量購入でコストカット)

美味くならん訳がない!
そう思いませんか?






































良い畑は
土が軟らかい

ご存知!
一番星興業 が運ぶ
海由来堆肥

(このネーミング、好きだなぁ)
(バックブザーが演歌だしなぁ)

積載量限界の20トン弱を
新鮮な状態で搬入

この堆肥をたっぷり撒き続けると
土が軟らかくなってくる

でも良いことばかりじゃない
我が家は軽トラで
堆肥撒きを行うのである。

堆肥満載の軽トラは
積載量かる〜く超過
たぶん定格2倍の超過荷重
700kgくらい背負ってるんじゃなかろうか

軟らかい土の畑に入ると
めり込む
沈む
腹こする

タイヤ空気圧をあえて下げ
タイヤ幅を1サイズ太くし
堆肥を濡れないように養生して
そういった工夫の積重ねで
やっとこさ アスパラ畑に
搬入できるのです。


でもこの堆肥を食った土
溶け出したエキスを吸った
アスパラは
メロンは
カボチャは

えもいわれぬ旨みが出て
病み付きになりそうです。

メロンも甘さだけを指標とする生産者が
(甘さだけを求める消費者が)
ほとんどでありますが
甘すぎると味が分からないんだよね。
ケーキもそうでしょう?
甘さはほしいけど
それを主役にしちゃだめなんです。

我が家が目指す旨さ
そういう見方で造り込んでおります。










5.冬から春へ



































































圃場の風景

冬から 春へ

各所 随所で
素顔が現れる

豪雪地帯とは
こういうこと

累積降雪は数メートル
それが自重で
2m弱まで圧縮される。

圧縮された雪は
まるでコンクリート
スコップなど歯が立ちません。

車も 機械も 人も
壊されます。

そんな雪(というか氷)も
いくら寒い春だといっても
じわじわと融かされて
水へ帰っていきます。

これだけの塊を
水へ状態変化させる熱量
人工的に作り出せば
とんでもないエネルギーとなりますが
やはり地球は
太陽と水の惑星
はるか光速8分のかなたから届く
放射線の励起作用によって
恐ろしい量の状態変化が
静かに 静かに
ごく当たり前のように
行われます。

太陽の力
太陽の光
これがなければ
生きていけません。










6.ありがとう






















































ありがとう

我が三男を
受容れてくれた
ニセコジュニアスキーチームに
ありがとう

思い出せば
まだ移住検討中
’03年 1月
子供たち全員が初めてのスキー

上手 下手 は置いといて
スキーに一番がっついていたのは
三男だったかもしれない。

それから2年後
静岡から転校して来たけれど
学校で居場所が無くなっちゃって
友達も居なくなり辛かった時
思い切って参加させた
ニセコジュニアスキーチーム

まだハ之字の三男は
ヘルメット被ってスキー出来ることに
興奮と躍起を漲らせ
大人もびびる急斜面へ
躊躇なく突っ込んでいった。

グングン上がる自分のスピードに
耐え切れず吹っ飛ばされて
顔中 からだ中 雪まみれ
ゴーグル割って ストック折って
かじかんだ手はグローブを脱げず
凍えた顔はろれつが回らず

それでも
練習が嫌と吐かなかった
すべてを犠牲にして
スキーに集中した。



そんな三男も 今シーズンで
スキーを卒業した。

多聞にもれず
彼もレースという勝負の魔力に
捕らえられた。

もちろん
親のわたし達もそうだった。

でも
スキーを続けるには
払う犠牲が大きすぎる。
いろいろな意味でね。

しかも 彼には
もっと大きな将来の夢がある
いまは実現するかどうか
そんなことは分かるはずもない

でも 到達への努力は
始める時期に来ている。

身を引き裂かれる思いだったはず
しかれど 彼は
黙り込んで 自分自身で
スキーからの卒業を決断した。

三男坊
いつのまにか
こころが成長していた。

決断のとき
ゲレンデに別れを告げるかのように
回転、大回転それぞれを
一日ずつ練習して
間髪入れずに
道具類一切を片付けた。

決心が揺らがぬうちに
ケジメを付けようとしたのか
それとも
彼なりの別れの表現だったのか

いずれにしても
この4年間に
チームで経験できた時間は
彼の一生の宝物となるには
違いあるまい。

そんじょそこらのスキーヤーとは
別格の滑りを手に入れて
異次元の世界を体験し
勝負の厳しさと快感を
からだの奥底に沁みこませた
我が三男

練習はもとより
レースへの遠征で支援して頂いた
コーチ、スタッフには
本当に こころから
ありがとう
と言いたい。

レース現場で
コーチに最終ワックスを仕上げてもらい
力の湧く一言を注入され
スタート台に立つ直前の緊張感
秒読みに入っての沈着
滑走中の熱い気持ちと
瞬間ごとの冷静な判断

コーチ陣の気持ちがなければ
どれ一つとして有り得ない事共

コーチ、スタッフに
貴重な機会を与えてくれて
ありがとう

チームメンバーに
楽しかったり、嬉しかったり
悔しかったり、辛かったり
色んな時間を一緒に分かち合ってくれて
ありがとう

そして
滑り続けた三男坊に
わくわくさせてくれて
ありがとう

親としても
本当に夢のような時が流れた
4シーズンでした。

ありがとう












今月も 有難う御座いました。

「ありがとう」
如何でしたか?



「ありがとう」
歌 : いきものがかり
詞・曲 : 水野良樹
By Sony Music

ありがとうって伝えたくて あなたを見つめるけど
つながれた右手は 誰よりも優しく
ほら この声を受け止めてる

まぶしい朝に苦笑いしてさ あなたが窓を開ける
舞い込んだ未来が 始まりを教えて
またいつもの町へ出かけるよ

でこぼこなまま積み上げてきた 二人の淡い日々は
こぼれた光を 大事に集めて
今 輝いているんだ

あなたの夢がいつからか 二人の夢に変わっていた
今日だっていつか 大切な思い出
青空も泣き空も 晴れ渡るように

ありがとうって伝えたくて あなたを見つめるけど
つながれた右手が まっすぐな思いを
不器用に伝えている

いつまでもただいつまでも あなたと笑ってたから
信じたこの道を 確かめていくのに
今 ゆっくりと歩いて行こう

喧嘩した日も泣き合った日も それぞれいろ咲かせて
真っ白な心に描かれた未来を
まだ書き足していくんだ

だれかのために生きること だれかの愛を受け入れること
そうやって今を ちょっとずつ重ねて
喜びも悲しみも 分かち合えるように

思い合うことに幸せを あなたと見つけていけたら
ありふれたことさえ 輝きを抱くよ
ほら その声に寄り添ってく

愛してるって伝えたくて あなたに伝えたくて
かけがえのない手を あなたとのこれからを
わたしは信じてるから

ありがとうって言葉を今 あなたに伝えるから
つながれた右手は 誰よりも優しく
ほら この声を受け止めてる




プロモーションビデオ
は、こちらから・・・
(ご注意!音声あり)

このPVを 黙って3回
ご覧になってみてください。
周りに人が居ないところで
是非お試しください。


私は、この曲を
我が代表に、というより
我が妻に、贈りたいと思います。








それでは
また来月の報告をお楽しみに!

また お目にかかりましょう









 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
----------------------------------------------------------------
☆ご意見・ご感想は、こちらまで!
----------------------------------------------------------------
★メールアドレスの変更や配信停止、各種問い合わせは、小柴ふあーむまでご一報ください。

(C) Copyright 2004 「北海道 小柴ふあーむ」. All rights reserved.
全文、または一部の記事の無断転載および再配布を禁じます。