'09年11月   「みんな、がんばった」      

「 ありがたや お叱り励まし お客様 」

どうも
北海道より 小柴です。

いよいよ 冬本番です。

11月初旬の雪以来
落着いた天気の北海道でしたが
さすがに12月半ばになり
猛吹雪を伴う寒気団

景色は一気に 厳冬へ
根雪です。





「 ありがたや お叱り励まし お客様 」

今年御世話になったお客様方へ
今季の御礼と 来季の御案内を
丁重にしたためてお送りしました。

たくさんのお客様方から
率直な声が届き始めました。

正直にお伝えしますと
耳ざわりの良いお声ばかりでは
ありません。

それは品質であったり
対応であったり
経営方針であったり
利便性であったり
多様なお叱りが含まれます。
身がすくむ瞬間であります。

でも
そういったお客様こそ
実はとても優しい方たち

お叱りの言葉に続けて
「来年も買うから 頑張って」
と仰って下さいます。

身がすくんだ後で
目頭が緩み 鼻奥がむずくなる
感動する瞬間であります。

大人になってから
本音をぶつけてもらえるのは
身に染みます。








お褒めの言葉
それはもちろん嬉しいし
思わず皆さんにも紹介したくなる。
でも…、でも、なのです。


<その訳は?>


我がふあーむは
それをしません。

世間の営業教本では常識の
「お客様の声紹介」 (煽動
「No.1実績紹介」 (強迫
「メジャー取引先紹介」 (権威

我がふあーむでは
それをしません。

その理由は明快
なんとか商法と同じ営業技術だから。

なんとかの壷とか
なんとかの薬とか 布団とかと
同じ営業技術だからです。
売上を伸ばすために
顧客を上手に誘導する
いま風の勝手な常識を
高い講習料で農家のオヤジに
押付けるような恫喝ビジネス
一種の新興宗教のような
ねずみ講のようなビジネス理論に
共感しないからです。

農家のオヤジへの恫喝は
連鎖反応となり
お客様へ向けられています。

戦時教育と同じように見えるのは
私だけでしょうか…
(軍部→政府→国民→隣組)
(強迫と恫喝の連鎖反応)


さて
最初の頃は
褒めてもらうのが
本当に嬉しかった。
自分たちの手がけたこども達が
皆さんへ何を携えていったのか
それを教えてもらえるから。

でも最近は
不安が募ってきた。
ほんとうの声は
もっと深いところに
流れているはずだ
それこそが、わたし達の知るべき
不安なのではないか

だから
手厳しいお客様の声に
なんとも言えぬ安心を覚え始めてきた。
大好きな先生に叱られた後の
子供みたいな安心感
もしくは
両親の愛情溢れる叱咤激励
そう言えば分かって頂けるでしょうか。

お褒めの言葉
お叱りの言葉
いずれも慈愛に満ちた こころ

我がふあーむのこども達が
「旬の贅沢 こころの贅沢」を
皆さんのところへ届けたからこそ
返礼頂ける 大切なこころ

ありがたや ありがたや








さて 今月は
「みんな、がんばった」

我がふあーむも
11月13日を以って
屋外作業に目処をつけました。

ありがとうございました。

最後の2週間ほどは
とにかくバタバタと
やっつけ仕事で片付けました。

各種の施設、機械、備品
細かい作業が
わんさかわんさか
レナウン娘並みに溢れていました。
(古いよねぇ〜)

農家にとっての一年は
当人達だけじゃなく
作物も 畑も 家族も
特に子供たちが一緒になって
堪えてくれるからこそ乗り切れる
総力戦みたいなものです。

屋外作業をたたんで
ほっと一息して
はっと気がつき始める
周囲への感謝の気持ち

ほんとうに
みんな、よく頑張った!

そんな感慨の風景を
散りばめてみました。

どうぞご覧下さい。









1.地場の空気















地場の空気

みなさん、わたし達
それぞれの人が それぞれの場所で
暮らしている 生きている

それが 地場

わたし達の周りにも
わたし達の地場があります。

11月を迎えて
モノトーンの世界に包まれ
コントラストが明確な風景に
支配されてきます。

ただ 単なるモノトーン
でもないのです。
モノトーンの中に
ふわぁーっと差し込む


抑えた空気の中に
微妙に入り込む
彩り

注意していないと見逃す
絶対に見逃す
淡くも硬い
息吹き

それが
ここ ニセコ山麓の
11月の地場なのです。










2.店じまい



























圃場 雪に包まれ始める

しとしと ふわふわ
降り積もる雪

地温はまだ高いので
地表は融けた雪でべちゃべちゃ

でも、その融解熱で
地熱はドンドン吸取られ
地温は急激に下がり
いずれ雪も融けなくなる

畑は 水をよく吸うので
地表は常に乾き気味
だから
雪が降っても融けません

水捌けのよい畑は
雪がふわっと積もります

我が家の機械類も
ブルーシートを掛けて
冬ごもり

納屋の無い農家は
機械の仕舞い方に
苦労する

可愛い機械を露天で
上手に仕舞うのは
なかなか知恵を使うもの
機械は湿気で傷んでいく
雪にまとわりつかれず
適度に風をとおして

う〜ん、むずかしい
結局、納屋を建てねば
ならぬのか…




















11月の作業は
とにかく時間が無い

まず 日が短い
明るくなるのは6時半
暗くなるのは4時半

しかも天気はいつもグズグズ
雨 雪 曇り 雨
身体が濡れなければ儲けもん
寒風吹きすさぶ中でも
時間を惜しんで
片付けます

時間を惜しむ最たるもの
それは 昼めし
もう 家になんか上がりません
倉庫で生パンかじり
小休止的な昼休み

とりあえず
温かいコーヒーだけは
我が代表に入れてもらい
あとは
生パン+マーガリン+バナナ

パクパク ガブガブ

しかしながら
これが結構いけるんです
このスタイル じつは
イギリス人に教わりました
このメニューに
ビスケットかリンゴ
それに
タブロイド版の新聞が加われば
(Sun か Miror だね)
それはもう 立派な
イングリッシュスタイル

我が代表も お気に入り
これが結構いけるんです

ちょっとした
ピクニック気分を味わいながら
二人で外を眺めて
一時を共有します

うん、贅沢かも














まずまず 終わった

この日は ちょっと贅沢
サッポロ クラッシック で
乾杯です。

1年に2〜3度しか 手を出せない
とっておきのビール
一年の区切りに登場します

1本を二人で分けて
乾杯
(一人で1本飲みたいなぁ)

なにはともあれ
終わったね

お疲れっした!





バッテリーの頑張り無くして機械は為らず




3.慰労会





















(良い子のみんなは、画像をクリックしてはダメだよ)














「慰労会」

世間はそれを
「湯治」
と云ふ。

いつか泊りに行きたい
「銀婚湯」
とにかく 静か
風情あり
北海道ではめずらしい
おもてなしを旨とする
小さなちいさな
純和風旅館

もうちょっとだけ
頑張りが結果になったら
絶対泊りに来ようね
と、我が代表と
誓いました。

しかも
銀婚式になる前に
実現したいよね、と。

それまでは それまでは
日帰り温泉で
贅沢しようや。

日帰りといっても侮る無かれ!
家から1時間ほどにある
「二俣ラジウム温泉」
ふしぎな温泉

一回浸かれば まず2時間
いつの間にか まず2時間
1時間ほど休憩して
お茶飲んで 読書して
それから入りなおして
また1時間

身体が湯の花で さらさら

でもお泊りで湯治の方たちは
毎日 2時間×3セット
これを2週間

なるほど
それだけしつこく入れば
調子よくなると思う

わたし達もたった3時間で
数日は休めたものね

ぐっすり眠れて 歪みもとれて
腰や首や肩なんか
スーッと真っ直ぐに戻ってきた
楽になったなぁ

それにね
2〜3日 湯冷めしないんだよね
夜 お布団に入った時に
わかるんだ

お布団に入って しばらく経つと
身体の心がふわーっと温かく感じる
これはふしぎな感じ
とても気持ち良く眠れるよ

だから 思わず
1週間に2回も
通ってしまった

放射性元素 ラジウム
その効能なんだろうか?

ほんと?








(帰宅してから、マイスペースにて)




4.みんな、がんばってるよ









みんな それぞれ
それぞれの持ち場で
がんばった!

いや
がんばり続けている

早いもので
長男はもう 卒業まで秒読み
彼の高校は
1月末に 卒業式
残すところ 1ヵ月半

しかも 進学者ばかりなので
12月に入ったら
授業はもう ほとんど無い

11月のある日に
古くからある 港町を代表する洋食屋で
卒業記念夕食会が開かれた。

大人の門を叩く 最初の機会を
学校が用意してくれる
ありがたい恒例行事
そして 港町での想い出つくり
夕食後の夜景見学も含め
これまでのがんばりに対して
最高の御褒美になったのじゃ
ないだろうか

羨ましいほどの
充実した高校生活だなぁ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
































久しぶりに訪ねた
次男の部屋
奴は 北の港町にいる

久し振りにに訪ねる
次男の部屋

我が代表
母親モード全開で
止まらない

お昼を外で御馳走して
部屋掃除 台所掃除 風呂掃除

我が代表
母親モード全開で
もう 止まらない

買出し行って 冷蔵庫満杯
帰るに帰れず
晩ご飯支度して 食べさせる

我が代表
母親モード全開で
もう どうにも 止まらない

大したご飯でなくても
とにかくなにか 食べさせたい
脇で見ていて 思うのは
やっぱり 父親と母親は
異なる種別だな
ということ。

母親の本能
「母性愛」には絶対 敵わない
頭とか心の 発動するものじゃない
子宮でなせる業だと思う。

じゃあ 父親の価値ってなんだろう?

父親が発露する本能
「父性愛」とはなんぞや?

「母性愛」が 「情」ならば
「父性愛」は 「理」かな?
それとか「義」かな?

社会での生き方
人の在り方

母性愛が
人への犠牲を象徴するなら
父性愛は
社会への犠牲を象徴する

そんな感じがしますね

たとえば 事情があって
一人親で子育てする場合
「情」と「義」の両立が
凄い負担になりそうです。

高倉健さんに言わせりゃ
「 義理と人情を秤に掛けりゃ
義理が重たい男の世界 」


はたまた
「義を見てせざるは勇無きなり」

父親がこういう側面で母親を助けられれば
立派な人間が育つように思うのだが
皆さんは如何お感じか?

我が息子達?
「義を見てせざるは勇無きなり」
を心得ているのだろうか?

父親が大したことないからなぁ…

わたしの場合は
「義理と人情で 秤が壊れる」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







我が代表
嬉しいのであります

とんかつ と エビフライ
ダブルで ドーンと
目の前にあるのです。

揚げ物です

我が代表
嬉しいのであります

次男を訪ねた日の昼食
上野のれん会の老舗
「井泉」 の味を
久々に堪能しました。

我が代表
(不肖 わたくしも)
「井泉」 の大ファン
衣があんなに香り高い揚げ物は
銀座の店でも味わえなかった

蕎麦 とんかつ すき焼き
これらはぞうも
上野から下町界隈に
分がありそう

温泉と井泉
今年のがんばりは
こうして ささやかに 労われました。














がんばりたいのに
がんばりづらい人が
ここに 一人

我が三男

かぜ かなぁ?
インフル かなぁ?
熱の出かたは穏やかだしなぁ。

診療所の先生は
「熱が上がらないうちに来てもねぇ…」
って、言ってたし。

でも夜から 急に苦しくなって
体温が40℃近くまで
上がってきたんだけどなぁ

それでも診療所の先生は
「別にどっちだって いいじゃない?」
「インフルだからって 何か変わるわけじゃないしね」
って、また言ってたし。

困ったなぁ
期末試験 3日後なんだよなぁ
今度こそ真面目にやらないと
スキーやめろって言われてるしなぁ

お母さんが先生とケンカして
無理矢理もらってくれたリレンザ飲んで
先ずは大人しくしてるかなぁ

あぁ〜あ、社会苦手なんだよなぁ




で、期末の社会の点数
トホホでした。

頭抱えた気持ち
分かるような気がする。
ま、気を落とさずに
がんばれや。
(でも、スキーはやばいぞ)










5. そして ありがとう


















今季も本当に
御世話になりました

まだまだ微力ながら
たくさんのお客様に応援していただき
本当にありがとうございました。

今年の御礼状
来年の御案内

二人でペンだこ作りながら
せっせとしたためました。

御礼状にある 署名と宛名
それらは わたし達の肉筆です。

ひょっとしたら
手汗が付いて汚れているかも?
ひょっとしたら
感涙にむせて滲んでいるかも?

わたし達の限られたセンスと拙い気持ち
それでも
一杯いっぱいを動員して
いまの持てる限りの感謝を
懸命に文章にしたためました。

宛名の書き方
署名のしかた
封のしかた
封筒のこだわり
便箋の工夫

限られたセンスと拙い気持ち
でも
これだけは絶対の自信がある
いや
紛れも無い事実である

それは
二人で100%造ったこと

わたし達の畑も一緒
二人で100%造ったこと

すべてにおいて
わたしたち二人で100%造る

だから
皆さんがお手にとる
我がふあーむからのお届けものすべてが
わたし達の手を潜っています

Hand to Hand
Touch to Touch
Heart to Heart

しかも
100% Pure!
100% Sure!

どうか 皆さんのこころへ
届きますように

魂込めて お送りしています






甘味がのってきた日持ちの良いメルヘン






今月も 有難う御座いました。

「みんな、がんばった」
如何でしたか?

さて
先月に続いて
新規就農希望者からの
問合せについて。

まだまだ自分もそうなのですが
何かを始めるときに
色々考えて 考え過ぎて
いつまで経っても踏ん切りがつかず
時機を逸してしまうことが
ありますよね。

いままでの生活を捨てて
未知の世界に飛び込むとき
事前の情報はいくらでも
持っておくべきです。

で、気をつけるべきことは
情報コレクターにならぬことです。
すなわち
情報収集は手段の一つに過ぎないのに
いつのまにか
情報収集が目的になることに
気をつけるべきです。

自分が理解、処理できない
種類や量の情報は
混迷を深めるときがあります。

特に一番やばいのは
誰かから指摘された問題点を
代理調査するようなケースです。

人の感じるやばさは
ひとそれぞれ
他人のやばさは
あなたにとってのやばさじゃ
ないかもしれない

特に異常な自信家や
イッちゃってる人が多い
新規就農者系では
煽動
強迫
権威
が顔を出しやすい
説法に翻弄されることに
なりかねません
(わたし達を含めて)

それよりか
膨大な情報の中から
いわゆる常識というものを
浮かび上がらせること
もっとわかりやすく言えば
最小公倍数を見抜くこと
それが
大切かと思います。

ですから
自分が守るべきもの
失ってもよいもの
この取捨選択をしてから
得た情報の最小公倍数と
照合する

しからば 自ずと
道が見えてきます
誰がなんと言おうとぐらつかぬ
あなた独自の勝利の方程式が
見えてきます

あとは
行動あるのみ
突き進むしかないでしょう

農家は自己責任の世界なので
誰がなんと言っても
気にせず自分を信じていく
そのための自己責任ですから

異常な自信家や
イッちゃってる人が多い
新規就農者系の一部である
北海道 小柴ふあーむ ですが
わたし達は
自分らをまともと思っていないし
経営方針も ありきたりです。
だから
他人には何の面白みも無い
なるい経営者と映るでしょう。
だから別に
伝えるべきものはありません。

我が道は
我らが知っていれば
すむ事です。



浜北大平の次郎柿




そういえば
ドラマを観るのに
忙しい年末です。

まずは 「不毛地帯」
視聴率は芳しくないそうですが
それはきっと
お仕事中のお父さんたちが
録画して週末に観るからじゃ
ないのかな?
お勤めの方たちには
本当に切なくなるような事例の
オンパレードですね。

一部の人たちは
「不毛地帯」を
経営指南書か ビジネス参考本と
勘違いしているそうですが
甘いですね。
いったい何を指南されるのか
よ〜く考えあそばせ。

さてそれから
「坂の上の雲」

テーマが一部の人たちを刺激する
という理由で
ドラマ化をタブー視されてきた
例のおはなし。
脚本家も辛くて自殺したり
民放では耐え切れないスケールだったり
まず難題が幾つもある
大作です。

これは原作を読むと
一気呵成に進みます。
「まことに小さな国」の黎明期
その中で自主自立を目指す若者達
なぜか知りませんが
明治期のお話は
得体の知れない躍動感というか
天真爛漫さというか
時代はとても大変なのに
それをものともしない
エネルギッシュな空気が溢れています。

いま日本は成熟期に入り
明治期とは較べるべくも無い閉塞感に
満たされていますけど
「坂の上の雲」を読むと
何かしらエネルギーをもらえ
自分もなにか役立てるのではないか
立身できるのではないか
などと
一身を何に捧げようかと
考え始める面白さがあります。

社会と関わりながら
人生をもっと楽しみたくなる
そんなお話です。







今月もありがとうございました。
そして
今年一年、御世話になりました。
重ねて御礼申上げます。
皆さんの御引立てで暮れを迎えられます。
ありがたいことです。

さぁ、いよいよクリスマス
そして、御正月 です。
忙しいですね。
体に気を付けて
がんばりましょう!

一足早く 年末年始の御挨拶をして
今月は〆たいと思います。

皆さん、どうぞ良いお年を!









 
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