小柴家の風景
'08年 7月 「やっぱり忙しかった」


「 夏はメロン からだもこころも リフレッシュ 」

北海道より 小柴です。
忙しいのです。

多忙なんて云う言葉じゃ
シックリと来ない忙しさ。
自分たちがもう2セットあれば
少しは心身が休まるのでしょうが
そんな夢を見ている暇が勿体無いほど
忙しいのです。

これもひとえに皆さんからの
たくさんのご注文の賜物
本当に有難う御座います。
皆さんからのお引合いは確実に伸びており
嬉しいことに
リピート率が非常に高いのです。

こういった皆さんから頂く期待に応えるべく
収穫物を仕込み続け
穫り続けております。
4ヶ月先を見越して 仕込みながら
4ヶ月前に仕込んだモノを 穫り込んでます。



さて今月は
「やっぱり忙しかった」

なんかネガティブですね。
でもこれが実感です。
先輩から 「どうだ、調子は?」 と聞かれ
「うぅ〜ん、まぁ、なんとか…」 と答え
「上手く行ってんだべ?」 と聞かれ
「上手くと言えば上手く行ってるかなぁ」 と言うと
「なんだおい、自信ねぇのか」 と どやされます。

この自信の無さは 何なんだろうか
それは
工程をこなすのに忙しくて
振り返ったり 見渡したり
いまの自分たちを客観視する余裕が
無いからなのです。
そして
「終わってみるまで分からない」
という勝負事だからなのです。

レースはその典型ですね。
ゴールラインを通過するまでは
結果はわからない
と言いますが
全くそのとおりで
眼に見えないコース上の
どこかにいる競争相手を
常に諦めずに追い続けること
または逃げ続けること
それが基本です。

「終わってみるまで分からない」
その1 : 収穫し口にしなければ分からない
その2 : 出荷し値段を見なければ分からない
わたし達、自分で値段を
決められないのです。
誰かの損の付回しを
背負う仕事なのです。

さて、この7月
取材活動が物足りない
過去の7月を振り返ってみると
やっぱり取材が物足りない
毎年7月に書いていることは一緒
「振り返るゆとりが無い」

だから
「やっぱり忙しかった」
となるわけです。
レース中盤の順位争い
この勝負、趨勢はどうなのでしょうか?

様子をお見せしますので
皆さん、わたし達に教えて下さい。
では、はじまり はじまりぃ−





1.マジェ 頑張れ!




完全に、ダウン!
なしたぁ? おい!

走行5万km、車齢11年
ヤマハのヒット作 「マジェスティ」
その初期型のディスクブレーキ仕様
町までの買物とか 用事足し
そして畑の往復に
とっても重宝している
愛車 マジェ

昨秋から 電気系に不安を抱え
6月 ついに症状悪化
バッテリー上り連発しました。



ヤマハ北海道から資料をもらい
自分で点検した結果
この部品が怪しい
ということになりました。

いや、症状から
ほぼ確信してはいましたが
地元販売店にどうも理解してもらえず
結局、自分で裏を取り
自分で実施することになったのです。



一日の作業を終えた 夕方6時
薄暗がりの屋外で
日没と競争しながらの作業

このバイク
何が大変かって
こういう作業が必要なのです



ボディーカウル と申しますが
フルカバード型オートバイは
プラスチック成型のボディ部品が
知恵の輪のように
組み合わさっています。
互いの噛み合せは結構もろく
簡単に壊れてしまうので
慎重に 恐る恐る ビクビクと
でも 上手く行かず
終いには短気を起こして
「ベキッ!」 と音が出て
「ハァー」 と溜息が漏れながら
作業を進めるのです。



テスターを新調して
点検、点検
それでも販売店に頼むより
格段に安い
なまじ知っていると
営業トークがじれったくて
つい自分でやってしまう。

でも時間が無いのよねぇ。
これだって
準備してから 実行まで
2週間以上、間が空いたもんねぇ。



このヒダヒダがついてる部品が
レギュレータ/レクチファイア です。

エンジンのクランク端に付いてる
ジェネレータ(発電機)から出てくる
3相交流を直流に変えて
さらに
バッテリーへの負荷電圧を
一定にする部品です。

どういうことかって言いますと
オートバイの始動条件や運転状態で
バッテリーは消耗しますが
その消耗をどんな条件でもチャラに出来る様
電気を整えて補給し続ける部品です。

これが壊れていたのです。
だから
バッテリーは じきに上がります。

販売店の言うように
新品バッテリーを買っていたら
いきなり上げちゃって
もったいないことするところでした。
どんなトラブル解決も
源流主義でないと いけないですね。

我がふあーむの運営も
いたるところで
源流主義が 発揮されてます。



復活!
機械はやっぱり
機能と信頼性だね。




車からジャンプさせて機能チェック中


2.メル ヒェン



かぼちゃ

名前はドイツ語
まぁ、普通に
「メルヘン」
と お呼びください。

先月報告では
本葉が出てきたばっかりの
定植直後の様子をお伝えしました。



畑を見渡すと
こんな感じでしたね

それが いまでは




こんな感じです。
いや、正確に言うと
もう土が見えなくなってきました。
かぼちゃの成長は
とにかく早い。
加速がつき始めると
1日で10cmくらい伸び始めます。





定植後、何もしてないと
株はこんな感じ
ぼうぼうに 伸びまくります。

ここがポイントです。
これくらいの時に
一気に整枝すると効率が良い。
株の勢いも持続するし
整枝後のツルも暴れずらい。



主力となる子づる2本を残し
あとの余計なツル、孫づる、雌花
そして株もとの子葉など
みんな掻き落としちゃいます。







こんなに スッカラカンにします。
やり過ぎだって?

へへへ、これがメロン屋のかぼちゃ
ウリ科の栽培には覚えがあると
言ったでしょ?
ウリ科はね
こうやって一旦制限してやると
俄然勢いが付き始めるのさ。
その掻き落とし方が
メロンで修行していると
よーく分かるのです。

へへへ、メロン屋のかぼちゃですよ。



掻き落とした量と
株に残した量

繁った葉や蔓の
半分は 掻き落とされます。





2〜3日経つと
ほーら、態勢を整えなおして
蔓が走り始めたでしょ?

幼少期にきっちり躾けてやれば
その後はのびのびと育つのです。
人間と 一緒です。





先日掻き落とした残渣を
呑込んでいきます。
かま首持上げて
グイグイ進んできます。

となりの畝の株元に
届こうとします。

もうじき 畑一面が
緑一色に埋め尽くされます。







そして
一番果 開花です。



かぼちゃの 雌花です。
ちっちゃな緑の玉
付け根にあるのが 見えますか?
これが
皆さんにお届けする
かぼちゃ そのものです。
これから約50日掛けて
あの見慣れた姿に
成長していきます。



お届けするのが楽しみですね。
この子達の姿を見ていると
疲れていても
しばらく ジーっと見入っちゃいます。

とても高度な エンジョイです。




着果 完了


3.荷姿

小柴ふあーむを旅立つメロンたち
この子たちは
こんな装束で 発ちます。




これは 2玉セット
想像するより
ボリュームがありますよ!

ところで
我が家の経営方針
覚えてらっしゃいますか?
もう一度、ここで復習しましょう。



「旬の贅沢 こころの贅沢」

虚飾を捨て そのものズバリ 本質主義
限定生産で  確かな品質を
 畑 直送
で  新鮮な感動を
生産直販で  お求めやすく



「虚飾を捨て」
ここがポイントです。

色々趣向を凝らし
資材を余計に使い
出来るだけ手間を掛けずに
出来るだけ見た目を立派にして
でも掛かった経費の倍以上を
価格に上乗せする
これを
「高付加価値化」
と言います。

我がふあーむの方針は
この真逆にあります。
「どうせ中身は一緒なんだから」
という評価に挑戦します。
中身は、違うんです。
同業者のを食べ比べして
違うものを創っているんです。

そして
そういうのを
もっと手軽にお届けしたいんです。
食べて嬉しがってくれる人を
もっと増やしたいんです。

だから
流通を省いて得られるコストメリットを
独り占めしません。
皆さんと折半します。
メリットの半分は 再生産の為に
残り半分は 再注文のために
お客様方と 折半します。



荷姿は
簡素を旨とします。

中身で勝負
ホンモノをお届けしたいので
それ以外のコストを合理化します。

しかし
「品」
これは失わせません。
凛とした荷姿を 目指します。
シンプルかつ 上品に
まとまり感を 持たせます。



無地の箱に
ワンポイントのバッジ
これが
「中身は違う」 その証
わたし達は
商品準備の最終工程で
品質認証の意味をこめ
一箱一箱
わたし達の手で
このバッチを貼布します。

このバッジには
そういう意味と こころが
込められているのです。

すでにお試しになられたお客様は
このバッジと あの味が 脳内で連動され
バッジの味 として
受け止められてることでしょう。



流通に対応した
この バンド

お客様が受取られる時まで
箱を完成形で維持しておきたい
無粋なガムテープで
御遣物の品を崩したくない
そのために
PPバンドで 優しくまとめてます。



PPバンドを外し
組立て直せば
手提げ箱として生れ変ります。
表面に テープや糊は
残りません。



わたし達がお届けするのは
「商品」
アスパラとか メロンとか かぼちゃとか
農産物に こころを加工した
「商品」
を お届けします。

多くのスタッフを運用する
売上規模志向
顧客の知名度や実績に便乗する
権威志向
お客様の声を喧伝し誘導する
強迫志向

わたし達は
そういった営業を致しません。
ぜひ現物で感じていただきたい。
「こんな凄い農産物知ってるぜ」
じゃなくて
「いい農家 見つけたなぁ」
と言って下されば
それが一番嬉しい かたち。

お手ごろ価格で
ホンモノの定番を
お届けします。








今月もありがとうございました。

ところで
一般的な農家の1年は
およそ3つの時期に分けられます。



第1期 春仕事
〔作付けの時期〕


畑の除雪 施設準備
苗の準備 畑に定植

低温や畑の乾きを気にしながら
とても忙しい時期です。



第2期 夏仕事
〔管理の時期〕


成育管理 圃場管理
病害虫防除 雑草処理
暑さと闘いながらでも
少しペース配分が出来る時期です。



第3期 秋仕事
〔収穫の時期〕


収穫 調整 出荷
精算 後片付け
仕上りと相場に一喜三憂しながら
雪との競争で急ぐ時期です。



さて 我が家の場合は如何に?

6〜8月
第1期〜第3期の作業
3つ全てが重なります。
複合経営としているのも理由の一つ
でも
大きな背景は
企業勤務で得た
運営ノウハウに拠ります。

限られた経営資源で
最大負荷を平準化し
効率よく生産を維持する手法
それが
小ロット・多数生産

これは同時に
リスクヘッジにも有効で
利ざや稼ぎの人たちから
身を守る術にもなります。

これを組織で活用する場合
人員は交代で担当するので
負荷が分散されて良いのですが
わたし達は 夫婦二人の経営
どっちにしても
負荷はこの二人で吸収せねばなりません。

3分野の仕事を同時にこなす
この3ヶ月は
我がふあーむを運営・維持する上で
とても重要な期間となります。
これをうまく乗り越える
ノウハウが得られれば
真の農家へと昇華出来るはず

とても大事なテーマと心得て
取組んでおります。



夏の贅沢
「樹上完熟メロン」


今年も好評を頂いております。
どうもありがとうございます。

お盆向け受付けは
8月17日で終わります。
とても粒が揃ったロットで
特に秀逸な仕上りです。
まだ間に合いますので
どうぞご検討ください。

さらに ご自宅用として
次ロットを 9月上旬
ご用意しております。
ただいま成熟工程に入っており
丁寧に仕上げています。
こちらも どうぞご利用ください。


ご注文受付中!
ご注文は こちらから

2玉セット ¥2,900(送料込み)から
全国一律料金



まずはお手頃な2玉セットから
どうぞ お試しください!
そして気に入っていただけたら
どんどん お代りをお申込みください。





御盆があけたら
いよいよ秋仕事に
モード変更です。

一年が早いです。
あと1ヵ月半で
山には初雪
里でも霜が降り始めます。

悔いのないシーズンと出来るよう
ちょっと骨休めして
気力充実させて
管理作業に勤しみます。

皆さんに
「こころの贅沢」
を 実感していただける様
ホンモノの定番を
きっちり仕上げて参ります。

では来月報告まで
お元気で







 
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