小柴家の風景
'08年 5月 「我が道 うっすらと」

「 粗茶ですと 出されたお茶は 粗茶だった 」
(NHKラジオ 「かんさい土曜ほっとたいむ」 より)

北海道より 小柴です。
静岡の新茶、うまいですねぇ。

表題の川柳
すみませんが 北海道では当たり前
いやその前に
「粗茶ですが」
と言う謙遜すら聞いたことがありません。
文化の違いと言うか 深さと言うか
やはり北海道は 独特だなぁ
と、感じます。
まず 緑茶を美味しいものとは知らない
お茶といえば
番茶、玄米茶、はとむぎ茶
そして コーヒー
北海道で本物のお茶は
入手困難です。



お茶
我が代表は生まれも育ちも 静岡県
お茶
毎年5月になると 静岡からやってくる
お茶
新茶の風味は やはり凄い
お茶
さすがに北海道でも 評判となる
お茶
一度新茶をあげると 楽しみにされる
お茶
こんなお茶飲んだことない と言われる
お茶
北海道では 三越でウン千円もする新茶
お茶
静岡では ほんの千円程度
お茶
静岡茶のファンを 地道に広げている
北海道 小柴ふあーむ



さて今月は
「我が道 うっすらと」

北海道での生活すべてが
5サイクル目となりました。
日々の生活に身を置きながら
過去4年と今年をくらぶれば
土地に根を下ろした感じが
してきました。

指導農家の親方からは
「もう新規と言わせない」
と諭されました。
その意味は
「自分自身に言い訳するな」
ということ と
「自分達の営みに自信を持て」
ということです。

言い訳の項は 分かりやすいとして
自信を持ての項は 何ぞや?
それは
「そろそろ自分を表現していいぞ」
「公職を通して視野を広げろ」
ということでして
つまり
「あんたらはもう 足跡を付けてるぞ」
という
少々嬉しい励ましでもあったのです。

この5月に観た風景を通して
「認めてもらっているんだ」
よか
「馴染んできたな」
という
ちっちゃな満足感を
お伝えしようと思います。

どうぞ ごゆっくりと







1.5月の始めは…




花見
残雪のアンヌプリを背負って
花見

今年の桜前線は
異常な速さで通過していった
例年より2週間も早く
通過していった
名残りもへったくれもあったものじゃない



町内会長さんが仕切り
みんなで囲むジンギスカン
しかも
炭火焼ジンギスカン
飲み物はもちろん
サーバーでの生ビール
美味くない訳がない



しかし
私達は 畑でお仕事
遅れ気味の作業に気を揉みながら
畑でお仕事
特に夫は 生ビール大好き
だから ちと辛い



こんな時は
我が代表が 仕事をリード
分かりやすく言えば
尻を引っ叩かれる 夫なのである



お陰さまで
かぼちゃ畑の堆肥散布も終わり
なんだかんだと言いながらも
一歩また前進できたのでありました。

その日の晩は
腫れたお尻をさすりながら
「その他 雑酒2」で
クールダウンする夫でした。

ご近所付合いも大事だけど
譲れぬ一線も意識せねば
私達に明日はない




海由来堆肥たっぷりの かぼちゃ畑


2.お代り 続出



アスパラです。
JA共同選果場です。
管内のアスパラを一気に集めて
ここで調整・梱包して
関東、関西を中心に
発送されております。



まさに
「たいりょぉーせいさぁーん」
これは生産ラインでありまして
パートのお母さんたちが
マイクロバスで連れて来られて
ブワァーッと働き始めます。



ベルトコンベア-に
続々と乗せられるアスパラ

化成肥料たっぷりでも
除草剤散布してても
有機栽培でも
不味くても 美味くても
みんな混ざり合って
調整・出荷されます。



そして切り落とされる
大量の根元
製品重量に対して 約1/4
に匹敵する 力強い根元
小柴ふあーむがこだわる
美味しさ一杯の根元が
こうも見事に 捨てられていきます。

スーパーマーケットでは
そうでなきゃ商品になりません。
だって
工業製品との差異を
判ってないんですもの。



滴るジュース
収穫直後の アスパラの根元
フルーツみたいな
濃厚な味がするんだよ
Brix.糖度で 7〜8度
一般のトマトくらいは行ってます。

「カプッ」 「ポリポリ」 「ジュワァー」
生でかじると こんな感じです。
シッカリと育てた活きの良いアスパラは
生で 食べられます。

信じてない貴方
一度、我が家ふあーむのアスパラで
お試しあれ
騙されたと思ってやってみて
眼から鱗のお得意様が
何人もいらっしゃいます。
我がアスパラなら
生で食べられます。



今年、我が家のアスパラに
お代りのお客様が 続出しました。
この滴るジュースを
味わった方たちの
正直な反応と受け止めております。

年々味わい深くなっているとのこと
ありがたいお客様たちに
わたし達は 育てられています。

わたし達の仕事が
お客様に伝わり始めています。




霜にやられたのが上、正常品が下


3.家出した次男 その後

先月号で報告した
次男の 自分探し
「出てけ!」 と一喝され
青くなって貯金全額おろして
もう戻れないんだ…、と思い詰め
旅立った 次男

その後の学校生活で
彼は どうしているのだろうか?




中学校の体育大会
3年生の彼にとって
これが仲間との思い出の大会
その日
冷風吹きすさぶグラウンドは
つむじ風が暴れまくり
彼らの熱気を土埃で
くるんでいた




クラス対抗の団体競技
各学年を見比べても
やっぱ3年生だけは熱気が溢れている
今年が最後
と感じる彼らの
仲間意識の現われに相違ない



みんなで同じ方を見つめるなんて
大人になると滅多にないな
そんな事にふと気付かされる

恥ずかしがっていたり
見栄を張っていたり
そんな余計な事に支配されがちになり
純粋に熱くなれることなんか
随分前に置き忘れてきた
そんな事にふと気付かされる

今の彼から観たわたし達は
訳知り顔の白けた中年に
なってはいないだろうか
そんな事がふと気にさせられる



目の前の事から逃げず
手抜きせず
いま出来ること
いまやるべきこと
それに集中する
単純ながら 大人になると
難しい



やっぱり家出後の次男は
目が据わってきた
こちらが教わること
多くなった

「オレ このクラスで良かった」
「3年間で一番楽しい体育祭だった」
そう言える君は 素晴らしい
視野が広がったぶん
いまを大切に感じているのだろうね







4.運動会 卒業




実況  養護の先生
解説   校長先生

北海道の運動会では
先生がMCを務め
ムードを引っ張ります
40数名しかいない小学校だから
MCはすべて名指しで喋ります
「○○君 がんばったねぇ」
「おぉ ○○ちゃん 練習より速くなったね」
そして父兄達も
「あぁ あの子が ××んちの息子かぁ」
などと話すのです





カメラの放列
家庭内の事前打合せに則り
夫婦連繋して記録を行います





そして小規模校で大事なのは
父兄のお手伝い
先生達が各部署のリーダーとなり
スタッフー は父兄が構成します。

みんな何処の子だか知っているので
見つめる眼差しも
暖かいものとなります



おい、代表
ビデオカメラ 大丈夫か?
わかってんのか、何処がスイッチか?
彼女のビデオ撮影は
まいど放送事故だらけ
何処を撮っているんだか
何を撮りたかったんだか
いつもわからなくなる

ファインダーを覗く方の眼をつぶって
「あれ? 見えないよ」
などは平気の平左
笑いを通り越して呆れる事を
大真面目にしてくれます



リレーを見つめる眼も
優しく暖かい

速くても 遅くても
先行しても 追随しても
わけ隔てなく応援してくれる

そういう大人たちに包まれた
ちっちゃな運動会



お弁当のゴザは
これくらいの密度が丁度いいよね
なんかハップル望遠鏡が撮った
銀河の間隔みたいだけど
付かず離れずの距離感は
大切にしたい空間です



「6年間で一番楽しい運動会だった」
こいつもそう言ってのけた
その夜の表情を見てもわかるが
本当に心から楽しもうとして
時間を有意義に燃やしたみたいだった
自分の時間は 自分で燃やす

たいしたもんだ






5年前
ここでの初めての運動会
その閑散とした空間に
こども達の寂寥感が見て取れた
「静岡に帰りたい」
そう思ったんじゃないかな?

でも いまじゃ
もうあのごみごみした人口密度には
戻れない
この空間密度が
本当に心地よくなってきたんだ
お互いを確認し合える人数と広さ
だから一つ一つの光景が
彼の心に きっちと刻み込まれる

この5年間
親も子もずいぶん変わってきた
大人たちも
「この6年間で一番楽しかったよ」
そう言えた 運動会だった







5.生産量 3倍超




例えば
夏の贅沢 メロン

作付量だけでも 3倍
さらに歩留り向上をあわせれば
生産量は それ以上

精緻なデータ分析
揺るぎない企画
綿密な計画
そして
たゆみない基盤整備と
失敗を糧とした技術と運営の改良

どれ一つが欠けても
結果にはつながらない

さぁ条件は 整いつつある
あとは結果に つなげるだけ
その気力と体力を 余さず使い
今年は経営的にも
「もう新規とは言わせない」
にする覚悟です。







生産技術
よく言われる 「経験」
「長年の経験でな…」

でも その言葉は嫌いです。
経験はまず必要だけど
一つの事をクリアするのに
ある人は 2回、他の人は 3回
どうしようもない人は 5回たっても
クリアできず。

経験万能論というか
経験至上主義は
5回たっても…みたいな人が
よく言う言葉だと
だんだんと判ってきました
経験でね。

我が代表
「サラリーマンの奥さん」と言う呼称を
未だに頂いておりますが
サラリーマンの奥さんから始まって
ここまでやるようになったとは
もう農家の奥さん以上なんじゃないかな?
ゼロとか マイナスからの
スタートなんだからね。

しかも いまでは
現場の工程管理を背負っている。
大日程・中日程は 夫が担当
小日程・管理運営は 代表が担当
現場管理の我が代表からの
間接部門のわたしへの 追及は厳しく
あまり仕事を覚えてくれるのも
困った事があるものだ、と
時々感じるこの頃です。

当初にくらぶれば
だんだんと チームの姿が形になって
現われて来ています。



生産基盤を整える
それは 来年以降への投資
今年は苦しくても
種を播いて次に出る芽を準備して
永続的経営のため
高品質・安定生産のため
そしてなにより
お客様に「信頼できる定番商品」を
実感していただくため
お尻に鞭打って
今と未来を創っております。








今月もありがとうございました。

アスパラのシーズン
終わりました。
昨年に較べて1.3倍の引合いがあり
しかも
一見のお客様が増えました。
金額的にはまだまだですが
わたし達の仕事が
お客様の満足となって
もう一度わたし達に帰って来ております。
そのリターン量は
確実に増えてきました。

お代り注文を見ても思いますが
毎年の仕事の積重ねこそが
みなさんに喜んでいただける
唯一無二になると思っています。
「流行」「変り種」「付加価値」「プレミア」
確かにそういう路線もありますが
わたし達は
「本質主義」でいきます。

「あそこに行けば必ずある」
「いつものあれ」
「虚飾を捨て 無駄を削ぎ落とす」
「本来の品質を きちんと表現する」


そういう路線が間違っていない
そう路線を求めるお客様がいる
今年のアスパラの営業結果を見て
非常に励まされました。
わたし達の足跡が
皆さんにも見えるかけているのかな?
そう思う春でした。

お買上げいただいたお客様
本当にありがとうございました。



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今月は報告が送れた
新記録となりました。
月も末の18日
とにかく 気力と体力と能力の
限界近くにおります、現在。
1年目も相当頑張りましたが
4年目の今年は
もうちょっと複雑な状況で
頑張っております。

生産拡大と施設増設
目一杯の生産量がどのようなものか
試行するのが 今年のテーマ
ですが
目一杯の上におまけが
半端じゃないおまけが
乗っかってきた。

まだ先が見えない状況ですが
なんとか頑張りましょう。
皆さんの注目に応えるには
我がふあーむのこども達をもって
成果をお届けするしかない。
「色々ありましたが こんなのが出来ました」
もちろん 本物をお届けしますよ。
そうお伝えできるよう
毎日を精一杯働こうと
思っております。

では来月報告まで
お元気で







 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
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