小柴家の風景
'07年 7月 「好天」

「 晴れ続き 雨乞いすると 雨続く 」


北海道より 小柴です。
梅雨が明けましたね!
連日の猛暑日に 体力消耗してませんか?

こちら北海道は
「えぞ梅雨」 の真っ最中です。
聞きなれないかも知れぬ この言葉
これって正式な気象用語なのかな?
全国的な「梅雨」が明けるとき
北へ押しやられる梅雨前線が
北海道付近でしばらく もたつくんです。
けっこう内地らしい大気状態を再現します。
気温30℃弱、湿度80%超
体毛に結露する あの感覚ですよ。

7月も好天が続き 作業が捗りました。
6月から続く好天です。
畑は乾ききって 水も細リ気味でした。
この「えぞ梅雨」で帳尻が合いそう
どころか いまお釣りが来ています。
10日以上続く高温多湿曇天雨天で
病気や害虫が広がり始めています。

色んなバランスの中で
こども達は成育を続けております。



今月のテーマは
「好天」

好天の中で進む成長
そして成熟
前2年に撒いてきた経営の種も
少しづつ芽を出してきて
そして新たな種を撒き続ける
人生必ずしも好天ばかりじゃないけれど
撒いた種は 好天時に一気に芽吹く
その為に 種は撒き続けねばならぬ

どんなタネか
どんな芽か
そして どんな稔りか
今月の報告を
どうぞご覧になっていって
くださいな!







1.璧(たま)




7月は
わたし達にとって 特別な月
メロンの初収穫があるから

今シーズン通した収穫の
初ロットは やっぱり緊張します。



だれですか?
「ヘキ」 と読んだ人は。
「タマ」 ですからね。
丁寧に磨き上げられた
水晶の玉
三種の神器の一つに挙げられる
璧(たま)



いや もうね
可愛いんだわ ほんとに

「おまえたち 大丈夫か?」
「虫、来てないか?」
「病気、かかってないか?」

毎朝こうやって見て周り
その日の作業を修正するんです。
一つのロットに 約100日
これを5日ずらしで 続け
最大10ロットが重複します。



「苦土欠乏」
玉が成熟を始めると
MgとKの要求量が 急激に増加します。
通常の代謝量で間に合わなくなります。
だから 玉周囲の葉は
枯れていきます。
葉っぱとか 根っことか
代謝と吸収、生産のバランスが崩れると
自分の身を削って 補います。



葉っぱとか 根っことか
養分の重要な貯蔵庫でもあります。
だから
「葉を充実させろ」
「根を張らせろ」
と言われるんです。

厚い葉 太い根
タフな成育を支えます。







2.熟(じゅく)



カレールー じゃないですよ。
磯野貴理子 じゃないですよ。

じっくり待った こども達
出来上がりです。



赤肉種 の特徴
シッカリした厚い果肉
これぞ青肉種にない贅沢

食べ応えありますよぉ
口いっぱいに頬張る贅沢
すするように食べるメロンじゃなくて
ほおばるように食べるメロン
これが赤肉種の贅沢です。



ガブッ といきましょう!
かぶりつきましょう!
手も 口も ベトベトにしながら
ほおばりましょう!



緊急講座!
「樹上完熟の証」


我がふあーむがお届けする
「樹上完熟メロン」
意味は漠然とわかるけど
実際には どこが違うの?
どうなっていれば
完熟と言えるの?

そんな疑問にお応えして
今回は 以下4点について
まとめました。


<その1> 葉っぱが カリッカリッ


玉が着いている節(着果節)の
葉っぱが枯れ上がっています。
体力のある樹なら
上の写真のように葉脈は緑ですが
体力ギリギリで熟す時は
葉脈や茎も枯れ上がり
朽ち果ててしまいます。


<その2> 最後まで持続する玉太り


パッと見では
既に完成されたように見えるネット
でも良く見ると
ネットの間に細い亀裂が。
ネットは収穫2週間くらい前に
8割がた出来上がります。
そして成熟しながら
細かいネットが入り続け
表面をビッシリと 覆い尽くします。
細かいネットは
収穫その時まで膨らんでいた証拠です。


<その3> 鼈甲色の軸と首輪


アンテナの軸が鼈甲色になり
首周りにネットがギューッと詰まってきます。
そして最後は軸に縦割れが現れます。
ここまで来ると 毎日顔を窺わねば
バックリ割れて お釈迦になります。


<その4> お尻の亀甲割れと尻輪


花梗部と言いますが
花が咲いていた場所はお尻です。
ここが堪え切れずに割れ始めます。
ネットがギューッと詰まってきて
亀甲状のリングが入り
最後には縦にも割れて
破裂します。
ここまで来ると 毎日が勝負です。



皆さんが手にする我がふあーむのメロン
こんな風になっていましたか?
気付いていただけましたか?

商品を大量にさばく 小売店やネットショップ
信頼できるお店と巡りあうのは
容易ではありません。
挫けない根気と 結構な授業料を
覚悟せねばなりません。
実はわたし達も
農家になる前はそうでした。

それらのお店は 流通業者で
生産者の代理で作物をさばきます。
モノ一つ一つの素性や特徴を知る由も無く
まして愛情など湧くことは無いのです。
工場から出荷される工業製品と
何ら変わらぬ観念で扱うでしょう。
だって仕事の本質は
「こども達をお届けする」じゃなくて
「モノを売る」なんですから。

わたし達、「北海道 小柴ふあーむ」は
夫婦二人でこなす農家です。

生産から販売まで
全ての工程が直接に
お客様とつながっています。
自分達の育てた作物を介して
そういう信頼関係を皆さんと築きたくて
わたし達は農家をやっています。

だから
わたし達のメロンは必ず
「樹上完熟の証」まで 待たせます。
どうぞお手にとって
確かめてください。
きっと納得いただける筈です。







3.アア〜 な〜つやすみぃ〜

北海道も夏休み
夏休みで連想する唄って
なんですか?

チューブ 「夏休み」
夏と言えばチューブですね。
冬はタンクトップは着ないらしい。

井上陽水 「少年時代」
名曲だよね。
陽水は言葉の魔術師だと
よく分かる唄の一つです。

「夏は来ぬ」
「我は海の子」
童謡ですが情景がイイです。
本当の詩人って 描写させますよね。



「少年時代」 「夏は来ぬ」
いずれも北海道では ピンと来ない
この歌詞が彷彿とさせる情景は
静岡県旧天竜市にある。
そこで暮らしてから
こういう唄の情景が
よく分かるようになりました。

霞むような陽の光の中で
汗にまみれて遊ぶこども達
ゆらりと流れる川へ飛び込み
ずぶ濡れで帰って来る

夏の原風景が
そこにありました。



我が家の三男坊
夏休みです。
3年分のお年玉を貯めて
浜松のばあばんちへ
ひとりで行きました。
じいじんちなのに
「ばあばんちへ遊びに行く」と言って。



小5の ひとり旅。
「北斗星」 「はやて」 「S白鳥」 「S北斗」
乗りたい汽車を選んで
ダイヤを組んで
切符も倶知安まで自分で買いに行った。
だけど 残念ながら
「のぞみ」 には乗れない。
それは、浜松だから…。

旧天竜市、光明の祭り
そこで 屋台を引っ張ってくるんだろうね
幼稚園時代の友達と。







4.夏


えぞ梅雨前の 1ヶ月間
雨は皆無
乾き切っていました。



雨避けのビニールが
ギラギラギラ
悩ましい眩しさ
「暑い」 じゃなくて 「熱い」
陽炎のなかでの毎日



我が代表も
へばってきた。
いや みんなへばってた。
ハウスの中は
換気全開でも 35℃超!
しかもビニール資材は
長波長光線を良く通すので
つまり刺すような熱さとなる。

ビールがうまい!
なんて考える余裕は
ありませなんだ。



暑いのは こいつらも同じか
お隣さんのガレージに
しばらく涼んでいたっけ。



面白いんだよね こいつ
しばらく睨めっこしていたんだけど
目が合うと舌をペロペロ出し
ガレージの中を出たり入ったり
ゆっくりと まっすぐに
ゆるゆると出てきて
ゆるゆるとさがって行く。



ハウスの周りにもたまに居るけど
けっこう可愛いもんだよ。

それに 虫も食べてくれるしね





第2ラウンド用の苗
自家苗です。
100%内製化の始まりです。



夏の苗は忙しい
あっと言う間に育って
徒長し始める。
つまり ヒョロヒョロ苗
もやしっ子になっちゃって
基礎体力が弱くなる。

暑くて水をやれば 徒長して
恐れて水を抑えれば 枯死する

どうすんのよ オレ!







5.破壊




ロータリーの刃が
折れちゃうのです。
もう 4枚も折れちゃってます。



「ギュイン!」
という金属の悲鳴を残して
折れていきます。



疲労だよ、やっぱり

鍛造部品の疲労断面だよ
けっこう時間をかけて
折れているようだけど
ということは
いま付いている刃も
時間の問題ってこと?

やばいっすねぇ



除草中耕したあとの かぼちゃ畑
見えますか? 白く光る点々が。

これ全部 石です。
土の中に潜んでいて
耕転するとロータリーに引っ掛かり
表に上がってきます。



これ全部 わたしが
手で拾い上げました。



氷山と一緒で
表面に頭を出しているのは
ほんの一部分。
土中にはその何倍もの大きさが
深く潜んでいます。

これすべて 100kg級
言っときますが 「石」 です
「岩」 じゃありません
農家的には。





石と刃の戦いの痕
これだもの 機械に
負担がかかるよね。
まいっちゃうなぁ。
修理代を早いうちに
積み立てておかないと
また痛い目に会うぞ。







今月もありがとうございました。

いま メロンの収穫と管理
そしてアスパラの管理と
雨に不向きな作業が立て込んでいて
気分的に追われています。

でも皆さんから寄せられるご注文で
とても前向きで溌剌とした忙しさです。
ほんとに 嬉しいです。
新しく作成したリーフレットのおかげで
全く見ず知らずの飛込みまであり
出会いとつながりが増えていくことに
夫婦して明るくなります。

ご注文ありがとうございます。
そしてまだまだありますから
もっともっとお便りお寄せください。



メロンのご案内は こちらから
どうぞ!





我がふあーむのメッセージ
こども達を通して
ぜひお確かめください!
お待ちしております。

では 今月もありがとうございました。
また来月の報告をお楽しみに。






 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
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