小柴家の風景
'07年 1月 「穏やかなり」

「 年の瀬に 雑煮に豆まき はや2月 」


北海道より 小柴です。
立春が立春らしく
なんだか旧暦で季節が
移り変わっているようですね。
お正月はいかがでしたか?

久しぶりに実家で
のんびり過ごしましたか?
それとも
「嫁には正月は有難くないのよ!」
って言う方々も少なからず
いらっしゃいますでしょうか?



縁組とは
文化・風習を含めて
相手を受け入れること
なんて云うお説教もありますが
なかなかどうして
文化圏を乗り越えることは
結構大変ですよね。

相手に自分を全否定される悲しさ
その仕返しで
相手のことも全否定したくなる
うんうん、みんな大変だぁ

でも、ちょっとだけ
周りを冷静に見直せば
けっこう理解出来ることもある
相手が可愛く見える時もある
田舎のじいさん、ばあさんって
意外とツボが分かり易い
彼ら彼女らの一言は
実は当人自身の反発だったり
コンプレックスだったり
人知れぬ背景の裏返し
に思える時がありますね。



今月のテーマは
「穏やかなり」

昨年の今頃は
「大雪だ! 異常気象だ!」
と、連日連呼でしたが
今年はといえば
「暖冬だ! 異常気象だ!」
と、やっぱり連日連呼です。

そうなんです
穏やかなんです。
除雪に備えて常駐させた
圃場ののトラクターも
少々手持ちぶさた。
いやいや
出動が少なくて
助かってはいるのですが。

そんな穏やかな新年の幕開けを
ちぃーとばか
覗いていって行かんかね?







1.夫の周り




出勤
里では穏やかに
雪ハネがされてます
雪はやみ 風もない
穏やかだな

しかし あま〜い!
これは あくまで
里の景色



スキー場は 標高400m
近づくに連れて 風雲急を告げる
(まったく大袈裟な)
天候は山のものに なってきます
吹雪のなかの ラッセル車
後ろに隠れるように
露払いをお願いして
車を進めます



事務所のなかは
暖かい



既知のとおり冬は
「季節雇用」のスキー屋さん

インストラクター
サービス
レンタル
運転手
電話番
通訳
経理

人夫

なんでもやる
「季節雇用」です。
とは言いましても
いずれもアシスタントですが…。



いつか どこかで
やってきたような
工程管理というやつですか?
いえね
そういう立場にはないのですが
事務所内の動きが活発になる時
概ね現場は混乱しやすいわけで
そんなとき
司令塔も混乱しやすいわけで
だから
自分専用カンペを作るわけで
それって やっぱり
いつか どこかで
やってきたような
工程管理というやつですか?





みんな色々と 大変なのよ
年に関係なく
懐事情は きびしいっ!
(by 財津一郎、っても知らないか・・・)
誰もが 似たような昼食です。
これはこれで 楽しいのだが
唯一の弱点は
4時には腹ペコになる。
やはり 我らは
肉体労働者なのさ。



あぁ、今日も走ってったぁ…。
They are an Ambulance
またの名を 救急車
(べつに 直訳じゃん!)
我がスクールがレッスン中に
スキー場に救急車が出入りすると
やはり心配なのは
お客様のこと。
修学旅行生を含めると
一シーズン1千人のレッスンを
受持ちます。
残念ながら
事故は生じます。
軽度であったり
重度であったり
擬装であったり。

でも
もし自分が電話番の時に
事故が発生したら
中継塔としての
責任が生じます。
それによって
お客様へのケアが変わるのです。
だから 緊張します。



気の温もり
立ち上る湯気
ラーメンを茹でる匂い



昼と夜
まかない食が摂れる
「プラス1」
イントラ仕事は 体力勝負
エナジー補給が
欠かせません



ノリがイイぞ!
偉いんだ、この人が。

スクール校長夫人
タカコさん(仮名)
齢 30歳(くらい)
既に3児の母(健全)
夏は農家でパート
冬はイントラと まかない
とにかく良く稼ぐ(働く)
しかもクセあるオッサン達を
難なくあしらう

ちいママ タカコさん(仮名)
わしらスタッフは皆んな
あんたの掌で転がされてる
若いのに ホント偉いよな







2.事務所の外



ご近所のホテル
「甘露の森」
色々良くしてくれてる
お得意様です。

朝昼晩
お客様の出入りの際は
ホテル内レセプションで
レンタル・レッスンの
受付けです。
観光地ホテルのロビーにある
ツアーデスクみたいなもので
交代で詰めます。

今日は熟年ツアーの
団体さんがお泊りの様子
ベテラン社会人たちが
出撃前のロビーで
談笑中。
会社のこと 世間のこと
ふむふむ
あり余るご経験に基づく
確かな定見の応酬

小柴夫婦は
こういう道を捨てた
だから 彼らのように
余暇を有意義に楽しむことは
もう出来ない

でも
考えようによっちゃ
毎日が 死ぬまで 余暇
ここで暮らすのが 余暇そのもの
しかも
滅多に味わえない
スリリングかつダイナミック
そしてハードでタフな
一生を賭けた 余暇

時間に追われながら
余暇をこなす方たちを見て
こころの中で ちょっとだけ
ひとり優越感を
確かめるのでした。



新年会は
ペンション貸切り
落ち着いた雰囲気で
馴染みのオーナーと
仕事抜きで談笑し
お互いベンチャーだねぇ
なんて感じで
いまを確かめる



今年の冬は遅かった
しかし そのぶん忙しく
12月16日〜2月上旬の間に
休日は 1日!
日当商売だけに
稼がなければ 始まらぬ

そうやって考えると
タフになったなぁ
体力も 筋力も
この年になって
かえって向上している
間違いない!
酒は弱くなったけどね。

いまの事務所は
こんな面子で
がんばってます



明くる朝
夜明け前
マイクロバスの運転席で
ひとり集合時間を待つ
夫が居ました。
月明かりに照らされた
一面の雪
静かです

エンジンアイドルの語り
ヒーターファンの呟き
遠くから響く除雪車の唸り声

一つ一つがこころに入り
一種の無我 瞑想
凍れろ 凍れろ!
こんな日は 凍れて
空気の軋み音まで
聴かせて欲しい







3.除雪だぞ!



おい! ヤンマー
お前元気か?
もう5週間も
エンジンかけてないな
今日は 一発
雪割りしようか



雪 少ないね
畑の土手が
まだハッキリしている
ブッシュがまだ
突き抜けてる



とはいっても
50cmくらいにはなってるか?
まぁ去年の今ごろは
すでに2m超だったね
そういった意味では
今年は楽だね



きょうは 除雪日和だ












…という感じで
ほんの3時間ほどで
作業道路と ハウス脇
除雪完了です。

去年のような 雪の恐怖
ことしは 大丈夫かな
(ほんと 恐怖を感じます)







4.一瞬ですが




北国の 朝7時半
日は出たばかり
まだ一帯は オレンジ色
白い景色が オレンジ色
クリームソーダ オレンジ味
が辺り全部に 充満します
ほんとに
美味しそうな色合いと質感です
オレンジ色のメレンゲ
砂糖かけて 食べたくなるよ



目で観た色合いって
ほんとうに 機械で表現し辛いナ
プロの写真家は
それを可能にする
凄いが わたしには無理
(だと思う)
いや一生懸命にね
絞りや シャッタースピードや
ホワイトバランスや
いじくるのだが
シャッターチャンスそのものを
逃すんだわ

元も子もなし









自分の足跡を眺める
なんか 象徴的だなぁ
なぁんてふけっていたら
「クォーン !!!! !!!!」
と雪煙立てて
全開加速してくる 軽が1台
まぁ これが
冬の朝の 典型的出勤風景
なのです。

それにしても 偉い勢いで
駆け抜けていきます
(排ガスの匂いはリッチ適合の典型)







今月もありがとうございました。

夫は2月に
スキーの指導員試験を受けます。
いやいや ちょっと待ってください。
いわゆる全国で通用する
正指導員ではなくて
北海道連盟限定の指導員
北海道でしか通用しない
地域限定発行ですが
業界人から 揚げ足とられない
手っ取り早い手段です。
だからいま
仕事の合い間に 練習中なのですが
何十年も身体に染み付いたクセは
一朝一夕じゃ 抜けません。

ほんとは資格って
嫌いなんです。
世間では専門学校が
「資格の時代だ!」
って一生懸命 宣伝してますが
資格って 嫌いなんです。
色々な理由はあるのですが
一番は
「資格ナシじゃ ただの人」
に観られるのが
嫌いなんです。

でもスキー界って
典型的序列社会でして
資格に基づく 厳然たる上下があり
連盟のいう優れた資格ほど
上納金(会費、公認料、講習料)も高く
そのぶん偉振れる
そんな世界なんです。

バッジテストも 指導員も デモも
そんなシステム実現の
木っ端なんです。



既成概念から解脱したくて
農家を志したのですが
でも農家が出来ない冬には
やはり既成概念に 身を委ねなければ
収入を得られない
まずは生活のためです
現実を 受止めましょう。

外国人初心者を
うま〜く上手く さしてあげられれば
資格なんてどうでもいい
自分オリジナルの
商品価値が出てくると信じ
認定指導員の受験に望みます。
認定証も バッジも 名札も
全く興味なし!
お客様に楽しんでもらえるレッスン
そのための 単なる一つの
ステップです。



圃場の旗も
擦り切れながら
でも元気にはためいています。
青空の下
吹雪の中
淡々と はためいています。
圃場再開まで1ヶ月を切りました。
資格なぞ関係の無い
農家のオヤジに
早く戻りてぇ〜!
皆さんに 美味いもん提供して
喜んでもらいてぇ〜!

もう少しで 再開しますからね。
どうぞ 待ってて下さいね。
それでは






 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
----------------------------------------------------------------
☆ご意見・ご感想は、こちらまで!
----------------------------------------------------------------
★メールアドレスの変更や配信停止、各種問い合わせは、小柴ふあーむまでご一報ください。

(C) Copyright 2004 「北海道 小柴ふあーむ」. All rights reserved.
全文、または一部の記事の無断転載および再配布を禁じます。