小柴家の風景
'06年 9月 「秋は稔り」

「大当たり 冷めた夫婦に ハワイ旅行」

(NHKラジオより)

北海道より 小柴です。
お元気でしたか?
皆さんは「大当たり」夫婦に なっていませんか?
我が家は 未だのようです。

さていきなりで恐縮ですが
桜子ちゃん、終わっちゃいました。
えぇ、NHK朝ドラ「純情きらり」ですよ。
このドラマを総括するに
「彼女は何もできずに早世した」
それは時代のせいかな?
いや思慮が足りないせいかな?
一途というのも考えもので
かといって先回りして考えるだけじゃ
なにも出来ず なにも起こらず
さて あなたは Dotchi !?
というのが 結論でしょうか。

桜子ちゃん、終わっちゃいました。
毎日彼女と会えるのを楽しみにしていた
中年オヤジはいま 虚脱状態です。
憧れの同級生が 遠くへ転校していった
そんな心理といえば 分かりますか。



当地は 秋真っ盛り
グングン色付く 山が燃える
田んぼが輝く 秋真っ盛り
太陽の 大地の 手間の恵み
他人の畑でも 自分のことのように
なんだか嬉しくなる 秋真っ盛り



今月のテーマは
「秋は稔り」

もうストレートなテーマです。
百姓2年目になって見えてくる
自分の畑 他人の畑
すこーしずつ すこしずつ
見えるものが 広くなり深くなる
なんだか嬉しぃ 秋は稔り
どうぞ 覗いていって おくれましょ







1.まずは 稔り





暑く乾いた盛夏と
一気に薙ぎ倒された初秋
それをなんとかしのいだ
えら〜い かぼちゃ達!



ほんとうは もう1週間
樹にぶら下げていたかった。
でも樹が薙ぎ倒されて
今度は一気に日焼けし始める。
だから 日焼けギリギリのところで
穫り切りました。



さぁ どうだい !!
荷台に山盛りだよ。
黒光りだよ、重いよ。



中玉クラス
実は皆さんには丁度良いのが
このサイズ。
ただいま乾燥中で
このあと 試食待ち。



メロンの肥料配合
メロンの栽培管理
そんなかぼちゃを 知ってるかい?
有機系肥料を主力に育てた
メロン屋のかぼちゃです。





機械を全く使わない
完全 手栽培の 男爵いも
植付け、掘起し、収穫
全てが 手作業。



防除だって たった1回。
これは驚異的に手抜きです。
だから ほんの少ししか 成りませんでした。



土もほぐれてないので
固い土や石を押しのけながら肥大した
石みたいにゴツゴツした いも。
不恰好ですよ。
でもね ちょっと長めに火を通すと
うまいんだわ。
有機系肥料に カルシウム
味わいが濃くて まろやか
畑作屋のいもとは ちょっと違うよ。



私たちは 施設園芸農家です。
手間と工夫が 売り物です。
大量生産に有利な栽培管理と
少量生産でしか出来ない栽培管理。
均質型生産技術と 高品質型生産技術
いうなれば 工場と工房の違い
農家のスタイルにも いえることです。
少量高品質型生産技術で 育てる作物は
カネには為らないが
うまいものが出来上がる。

今月中旬のご案内を
お楽しみに!







2.ダメージ!



左手親指 やっちゃいました。
アスパラの枝払い中に
自分の振り下ろした鎌で
やっちゃいました。
不注意です、下手くそです。



左手中指 ずいぶん前の創傷。
カッターの刃を交換していて
5針です。
不用意です、下手くそです。



左手薬指 かなり前の挫傷。
犬にかまれた 痛い過去。
無警戒です、トラウマです。



左手人差し指 創傷です。
かなり前 鉛筆を削っていて
指を削りました。
不器用です、下手くそです。


右手、左手 といわず
両手両足、両肘両膝
若気の至りが 形跡を留めます。
それは幼少の頃
それは駆け出しの頃
からだが力加減を覚えるまでの
痛き授業料の痕です。
偉人の左手なら 本の一冊でも
書けるネタなのでしょうが
我輩の場合は
単なる下手くそです。
ほんとに不注意で不器用で無警戒で
呆れられる下手くそです。
左手を労う前に 右手を叱ります。





台風シーズンです。
湿度の高い雲が 低空を駆け抜けます。
目前の露地トンネルも
数箇所で剥がされかけました。
κ、いや河童、じゃなく合羽を着て
アンカーペグの打ち直しです。



午前4時頃
旗竿が 折れました。
倶知安測候所で30m超を記録
やはり風は恐い
特に突風がね。
ドシーン、とぶつかってきて
グググーン、と押しつづける。
相手が細い旗竿でも
それにやられちゃう。



おーい、かぼちゃぁー
だいじょーぶかぁー?
「だいじょうぶじゃねぇよ」

地面の葉っぱたちが
バッサバサと倒されていきます。





アスパラよ なんとか頑張れ!
この台風通過後、彼らは疲れが目立ち
一部は病気に罹りやすくなっちゃいました。
でも手間と根気で
感染拡大を阻止する
それが施設園芸農家です。



竿だけじゃなく
旗もボロボロ
旗と吹流しの 中間状態

何はともあれ
かるく台風は通り過ぎていきました。







3.人生も 稔り



「祝 敬老」
なぁ〜んか 変
だってね、敬老って敬う姿勢のこと
つまり自動詞なのじゃないかね?
それを祝うということはさ
「老いを敬う自分が目出度い」
ってことなのかい?

今度の圃場の風見鶏は
「祝 敬老」のぼりにするベか?



朝早くから 集会所は忙しい
のぼり立て、仕出し搬入、会場設営、お膳準備
地区各部落から
お年寄りがバスで続々到着
セレモニーもそこそこに
演芸会にカラオケ大会
外まで十分に伝わる盛り上がり
農家系年寄りが殆どなので
死ぬまで現役を自負する方々
あと ン十年後は
私たちもあそこに入っているのだろう



その一方で お向かいのパークゴルフ場
敬老の日 日和(?)の 秋晴れの下
続々と クラブを持った御達者クラブが
参集するのでありました。



緑溢れる中
鮮やかな衣装に身を固めた
妙齢のご婦人が
見事なパットをお決めになる

天気の良い日に 夫婦して
ちょっとドライブして パークゴルフ
帰りに温泉で ひとっ風呂浴び
途上の料理屋で 夕食を済ます。

なんとも憧れる 優雅な老後
私たちはその道を 棄てたので
ぼやく資格はありませんが
全てにお金が必要な 老後でもあります。
退職金を溜め込んで 老後に費やすか
先行投資して 老後の再生産に備えるか
ここでもまたや
あなたは Dotchi !?







4.稔りの あとで




こうしてマメに管理した作物たち
されど収穫はあっけなく
子供が巣立った後に残された
親の気持ちみたいなもの
(まだ未経験ですが…)



玉を穫ったあと
こうして樹は 力尽きていきます。
くた〜、べた〜、しな〜
これを見ると自然と
「お疲れさま」
と呟けてきます。
(さ、帰ってグビ生飲むか)

いやいや、これからが
後片付けの本番さ。
テンション上げて
一気呵成に片付けます。

                       
                           
                           
                             



ガラを撤収して
マルチを巻いて
堆肥撒いて 米糠まぶして
耕転して鋤き込んで

日暮れに間に合った 今日の作業
昨日の朝は まだ
玉がぶら下がっていたのに
あっけない
安堵と虚無のハレーション









5.我が家の 稔り



パン屋さん 「花地蔵」
こちらはお子さんが障害者で
その授産施設を自前で造った
骨のある家族です。
お子さんは裏でパン作りに専念
お店の切盛りは親御さん
一人一人の働き場所があるのです。

我が代表は 無類のパン好き
ニセコ界隈にも数あるパン工房
でも彼女はパン屋さんが好き
「パン屋さん」 ≠ 「パン工房」
ここ 外せないポイントです。
こだわり系、ナルちゃん系は どうも苦手
押し付けがましいのは あずましくない
ナチュラルでオーソドックスなスタンスが
我が家の評価基準です。

ちなみに夫のポイントは
「場末の味」
これは追々ご紹介しましょう。



中学校は 修学旅行
蘭越中学では 9月に修学旅行
ちなみに3年生の部活引退は11月
受験のない町 蘭越町
後期も学校行事が
目白押しです。



でもさ 子供の笑顔を見たら
まっ、いいっか

ちなみに彼らは
東北へ行ってきました。
三内丸山遺跡、盛岡、花巻
中尊寺、猊鼻渓、仙台、松島
夫が駆け出しの頃に過ごした
思い出深い各地です。

やっぱ自由研究は
食堂園の冷麺、やぶやのわんこそば
宮沢賢治に 大沢温泉
グリルのセットに 厳美渓の空中団子
仙台行ったら国分町 etc.
思わず指南が過ぎる
中年オヤジでした。



ちょっと早い 収穫祭!
家内安全 無病息災
山ノ神が健やかなれば
それが我が家の大安泰

いざゆかん サンデー・ランチバイキングー!



彼ら3人のうち
2人が9月生まれ
つまりお誕生日スペシャルともいえる
この企画。
もう1人、6月生まれの彼は
カメラに背を向ける
孤独な男







まったく食べる
良く食べる
1日1升で足りない彼らなれば
2時間の枠 目一杯使って
全メニュー制覇 全員とも




たらふく食べて
よかった よかった!
初秋の日差しの下
次のイベントはいつのことやら
何ヶ月か先が楽しみだなぁ
とはしゃぐ子供らに
「もうちょっと利益を上げてからな」
と小声で呟く 私らでした。

もちろん 翌日からの我が代表は
Powered Up Too Much!







今月もありがとうございました。

さて いよいよ10月ですね。
追い込みです、改良です、片付けです。
おっと収穫が 未だあるな。
秋メロン うまいですよぉ!
まだお試しでない皆さんは
お急ぎ御連絡ください。
秋の成熟は思ったより早く進んでます。



いま 秋の稔りに充たされてます。
新米、新じゃが、秋サケ、白菜
そして 秋メロンに 新かぼちゃ
どれもこれも うま過ぎて
生きててよかったなぁ
と実感する連日です。

「いただきます」
「ごちそうさま」
が自然と口をついて出る
生きた食育が ここにはあります。
言わずにいられない存在感を
食べ物からもらっています。



初めてこの地を訪ねてから
早や 4年。
会社を辞めてから
もう 3年。
私たちも間もなく 46歳。
なにかに真剣に取組んでいると
時間の経過は非常に早く
これこそ無我夢中という境地なのでしょう。



会社で3年といえば
プロジェクトを一つこなし
さらに次のテーマへ移行できる時間です。
私たちは一つこなしたかな?
次へステップアップしているかな?

家族としてのプロジェクト
夫婦としてステップアップ
昨日より今日
今年より来年
5年後より10年後
せっかく貰い受けた 生と時と間を
有意義に使うべく 語り合う
大当たり夫婦の 私たちです。


それではまた来月 お会いしましょう





 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
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