小柴家の風景
'06年 6月 「植えたどぉ!」

「異常気象 うちだけ免除 してくれよ」


北海道より 小柴です。

梅雨も本格化 豪雨の時期になりましたね。
ニュースで見る 各地の土砂災害に
「そっかぁ 7月なんだぁ」
と 季節を実感しています。

こちらは 爽やかな初夏を向かえ
抜けるような青空と カラリとした空気
作物たちも すくすくと育っています…
…と お伝えしたいのですが



なんですか 今年の6月は!
日照不足と低温に やられっぱなしです。
どんよりとした鉛空と 冷たく湿気った風
作物たちは身をふやかし かじかませ
病気の侵入に 脅かされております。

なんと1ヶ月の日照時間 85hr
平均しても20%しか 日が差してない。
上旬などは1週間以上も 日照ゼロでした。

しかしうちだけが天候不良 なわけじゃありません。
お天道様は みんなに公平です。
人間社会と異なり 絶対公平なのです。
だから天候をぼやくことは 良くないのです。
天候の合い間を潜り抜けながら
所定の作業をこなすのです。



今月は
「植えたどぉ!」

雨がちな天気で一番困るのは
土をいじれないこと。
畑作りが出来ないことです。
土が乾かないと 耕せない。
でも時期的に要求は決まっているので
どんどん進めねばならない。
とにもかくにも 植え終わりました。
3月から始まった春仕事
やっと一段落しました。
そんな様子を とくと御覧下さい。







1.曇天でも 雨天でも





いまにも 泣き出しそうな空
低空を乱雲が 踊っていきます。



気温15℃ 湿度80%
土は 乾けるはずもありません。
予報は 昼前から雨
これの意味するところは
「10時頃にはポツリポツリ来ますよ」
ってことです。



定植予定は迫ります。
ラッシュせねば なりません。
時間勝負です。
測量で割り出された基準
これに従い 機械を入れます。



と、ここで Time Up!
予報どおり 10時に
ポツリ ポツリ… ボツボツボツ
…バサバサバサ
降り始めから 一気に本降り
思ったより 攻めは早かった。

まぁ勝てないまでも
負けない仕事は出来たかな。
ここまで出来れば
土が雨に打たれることは ありませんし。
雨上がり後の回復は 早いでしょう。



翌早朝、トンネルを完成
この一日の日射エネルギーを
無駄なく取り込みます。
この努力の差が
地温1℃の違いに繋がります。



我が家は 自立途上
購入苗で生産しています。
育苗センターから圃場まで
VIP並に ミニバンで運ぶのは
ちゃんと理由があります。
「苗が風邪ひく」 から
風にあたると 枯れちゃいます。





こうして メロンたちは定植され
その一生を本格的始めます。

ちなみに列が微妙に曲がるのは
夫の根性のせいか。








2.若苗たち

もう3度目の報告にりますね
小学校の運動会
今年の運動会は
寒かったぁ。











昔ながらの 種目踏襲
でも昔を思い出す きっかけにもなるから
大人たちも自然と 一生懸命になる
地方の運動会は
父兄・住民の協力なくして成立たず
だから昔ながらにも 意味がある

実は 「男女対抗綱引き」 という
PTA競技がある
毎年 これが一番盛上がる
大人も 子どもも 来賓も
一番に盛上がる競技
そして 当然のように
女性(母親)チームが 勝つ!
マジで勝負して
女性(母親)チームが 勝つ!
その異性たるや 威勢たるや
思い出すのも忌まわしいほどに
恐ろしい本性を見た気分
こういう人たちと人生を連れ添っているかと思うと
いま少し自重した態度に改めねばと
戒めたくなります。







3.定植ラッシュ

かぼちゃ
(10月発売予定)







最初に定植した苗は
本葉4枚まで 成長しました。











緑肥 とうもろこし
(土地改良)



1枚の畑は 未改良のまま
さて どうしよう
田んぼ状態で 何も作れません
昨年は痛い目に遭ったし

ということで
排水改良と心土破砕
とうもろこしの出番です。
とうもろこし は優れもの
1) 茎葉量がたっぷり
2) 根が2mも潜り込む
3) とてもタフな生育

これで下地を整えて
秋にまた 土木工事の予定です。







アスパラ
(来春収穫開始予定)




生育が止まり始めた
鉢上げ効果は これまで
いよいよ定植のとき



雨の合い間を縫って
本畑をなんとか準備
はじめて起される耕盤
硬い 固い ほんとに 堅い
水分も適当でないから
ゴロゴロ状態でマルチとなる
雨の間隔が短いから
急ぐいそぐ

お陰で トラクター破損!
PTOギアボックス
4速ギア 歯折れ
たぶんね
修理費¥20万は覚悟せねば
これも授業料と観念



ひ弱な苗を 次々降ろす
総数2,600本
2人で 丸3日
23m×56mの畑を
コンテナ持って 走り
カッター持って かがみ
苗持って しゃがむ



育苗ハウスが みるみる空いていく
仕事が進んでいる証し
がんばろう



終了
大きな肩の荷が 下りた感じ
でもこれから10年以上 付き合う株たち
10年以上 手入れする畑
この仕事が 今後10年の下絵となる
十分な検討と努力をはらったかな



朝仕事を終え
圃場で朝ごはんの 我が代表
今月はよく頑張ってた
蜂に顔を刺されバレーボール状態
アレルギー症状に苦しみながら
歯を食いしばってた



安堵と自省と不安
自分たちの力量を思い知る一瞬です







4.穫るどぉ!メロン




初ロット ハウスはいま
昼も夜も開きっぱなし
水も止めて 土を干します





力強い 葉っぱたち
彼らが昼間蓄えた炭水化物が
夜間に果実へ流れ込みます



温度を下げると より果実へ集中しやすい
水を切ると 養分の凝縮も促される
実の色も甘さも味も
最後の2週間で 決まります



玉も引き締まり でもジワジワ太り続け
ネットは浮き上がり より緻密になる
人間の顔に深い皺が刻まれるように
玉は内も外も 熟してきます

これから約4ヶ月間
継続発売の 始まりです
やっとスタートラインに付けそうです
(でも 油断は禁物 絶対に)

こうして育った こども達
ぜひお試しください
一玉一玉に 私たちの手が掛かっています
御注文は こちらから!







今月もありがとうございました。



今月のような天気では
たまの晴れ間に 心が洗われます
からだは疲れているのですが
陽の光にあたると
朝4時前から目が覚めてきます



<雑感 1>
思い出したように聞かれます
「なんでそこまでするの?」
それは 穫って買ってもらって
なんぼだからです。
人に満足を提供して代金を頂く
それが農家の仕事だからです。
いまの私たちには
投資が必要なのです



成果を得るには 育てましょう
育てるためには 植えましょう
植えるためには 播きましょう
播くためには 耕しましょう
耕すためには 地盤を割りましょう
地盤を割るためには 道を確保しましょう
投資なしで 成果は得られません

投資とは 送り手のこころとエネルギー
これ無くして なにが投資か
お金はそれを具現するための
道具に過ぎない
皆さんと共有できる満足を得るために
私たちは渾身の投資を 続けるのです



<雑感 2>
巷では サッカーW杯 盛上がってますね
4年前 日韓共催のときは
静岡で渦中におりました
勤め先のグラウンドで
日本代表がキャンプを張り
日本戦の日の午後は 会社は閑散

今回は朝仕事に出かけようとして
TVを点ければ 釘付けとなり
圃場で早朝の管理をしながら
ラジオの実況に耳を傾ける
でも北海道でサッカーの盛上がりは
静岡の比ではなく
文化レベルに達してるか否かの
差異を感じるわけです

静岡の皆さん
盛上がってますか?
ドイツ 行ってきましたか?



<雑感 3>
ところで
中田英寿 現役引退
世間は「惜しい」と大騒ぎ
でも中田だけが代表じゃなかったし
中田はキャプテンに向かないし
リーダーにはなれない
若手を育成できるタイプでもなさそう

希有な才能の持ち主に間違いないが
その生かし方は 別な才能が必要
ここは後続の若手勃興のためにも
穴が開くほどの世代交代が必要かも

今回の日本代表を見て
ジーコより トルシエのほうが
実は熱い男だったと思える
だって
中山秋田
この二人を選抜したんだも

「自由」の意味を理解して
「異才」を受け止める包容力をもつ
ベテラン二人をバックアップに配し
自らはアンチテーゼに徹する

メディアの偏重報道に騙されず
ここんところをみんな 認めてみたらどうだろう


7月5日 6時18分 北朝鮮ミサイル発射の速報
6時26分 W杯準決勝イタリア得点

自分の来し方を振り返り
こんなことをもや−っと感じながら
ラジオから流れる
「愛の奇蹟」 by ヒデ&ロザンナ に
つい口ずさむ 6月でした。



それではまた来月 お会いしましょう





 
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