小柴家の風景
'06年 3月 「まるで夢みたい」
「 黄砂降り 抜ける青空 くすむ山 」
北海道より 小柴です。

新年度が始まりましたね。
皆さんの地域では 桜はいかがですか?
ニュースによれば 桜前線は関東を過ぎたとのこと。
静岡では 卒業式あたりが 満開時期ですよね。
こちら北海道では 5月中旬まで待たねばなりません。
でも春の歩みは確実に進んでます。
道路はアスファルトが露出し
際の雪山も 殆ど消滅しかかっています。
辺りには土の香りが漂い始め
ふきのとうが 顔を出してきました。



今年度の私たちの活動も 本格化しています。
昨年は準備段階といえる活動でしたが
今年は考えているスタイルを 反映し始める活動です。
この一年間に吸収したことや 準備したことが
今年の活動に 少しずつ現われるはずです。


<昨年 4月12日撮影>

ちょうど一年前を思い起こしますと
たっぷり残る雪と その下に拡がる湖
どうすればよいのか 困惑しながらも
何とかしようと もがいていたように思います。


<今年 4月1日撮影>

それに較べれば 今年のいまは
遅れ気味とは言いながらも
やることは明確になっております。
なにより 畑の下準備が出来ているので
雪さえ無くせば すぐ生産に入れます。
排水処理も上手くいき 順調に水が抜けてます。

ということで今月のテーマは
「まるで夢みたい」
一年前の自分達を重ねて
前進を確かめ頑張る活動を
お楽しみください!



1.雪割り



かまぼこ にしたハウス
トラクターで出来る仕事はここまで
ここから先は 自走式除雪機の登場です。



30psクラス除雪機
購入すれば 300万円超
レンタルすれば 6千円/hr
それを所有者の御好意により
2週間で3万円。



雪の回廊を いざ進撃
といっても操作に慣れていないので
恐る恐る そろりそろり
壊しちゃいけない 事故っちゃいけない



ハウスの中をグングン除雪
最後の一皮を残し 掘り下げます
ベテランの3倍の時間を要し
脱出不能の恐怖 と戦いながら
少しずつ前進
沈下するとお陀仏なのです)

機械の取りまわしの要領は
経験しながら覚えるしか…
ありません。







2.事務仕事 あやや

第1期(2005年度)の
決算と確定申告を済ませました。

670万円を投資して
200万円を皆様から頂戴し
560万円を設備等に置換え
320万円を経費で支払い
その内…
120万円が帰らぬものになりました。



お上への納税ですが
すみません、出来ませんでした。
アルバイト料を鑑みても
基礎控除でパァーです。
国民の三大義務の一つを
履行できておりません。
(教育、労働、納税

一生懸命働いているのは間違いないので
やましくないのでありますが
でも後ろめたい、かな?

町営住宅に住まい
公立校に子供が通い
除雪された公道を使うなど
種々の公共サービスを享受しながら
納税できておりません。



今年度はもっと頑張って
胸張って「税金を無駄遣いするなぁ!」
言えるようになりたいですネ。

第1期(2005年度)決算報告
は こちらからどうぞ。








カメラ、壊してしまいました。

作業中の萬景を収めるべく
ジャケット内側に忍ばせてたら
それを忘れて荒っぽい態勢を
とっちゃいました。

ポロリ…、です。
「女だらけの水泳大会」じゃなくて
カメラのレンズが
ポロリ…、です。
やっちゃいました。



修理です、早速。
機械部分の故障なら なんとかなるかも。
で、どうなったか?
途中から目的変更です。
デジカメの内部構造の勉強、です。
その昔の目覚し時計の分解
心理状態は全く一緒です。
そして、結末も全く一緒。
そうです、元に戻れなくなりました。



レンズがある鏡胴部分は
相当頑丈なモジュールとなっており
どうやら分解不可能。
その鏡胴部分の一端に
CCDがガッチリ固定されてました。



これが電子の眼、CCDです。
光学の世界って、妖しい魅力があります。
この赤いもの、プリズムによる偏光です。
思わず見入ってしまいます。


で結局、こうなりました。
また オリンパスを買っちゃいました。



オリンパス C−3100 Zoom

オリンパス SP−500 UZ

オリンパスって、色の出方が好きなんです。
初めて買ってもらうカメラをOM−1かAE−1かで
相当迷った頃から好きで
前職でもファイバースコープで
ずいぶんと馴染みがあるのです。

今度のカメラも、大好きになりそう!
(鏡胴内へのゴミ混入を除いてはね)







3.我が代表とともに



3月16日
ついにフルキャストで稼動です。
一人でやる仕事は けっこう孤独なもの。
しかも危険を伴う作業となれば
万一の時も人知れずに…。



でも現場にもう一人がいるだけで
気持ちの安心度は百倍以上。
いままでの200%ペースで進捗する
というのは とんでもなく凄いこと。

 

機材庫の御開帳
4ヶ月前の空気が 中から溢れてきました。
色々な用品を取出し始めて
「あぁ、ほんとに始まるんだなぁ」
と気持ちが静かに昂ぶるのです。

 

我が代表の参戦で
軽作業の進展は 目を見張ります。
体裁が一気に整い始めます。
ちょうど雪解けの加速とリンクして
圃場は様相を改めます。







4.君もよく 頑張った




僻地の小学校の卒業式です。
僻地(へきち)!
いや私が言ってるのでなく
北海道からそういうカテゴリに
指定されてるのです。

「僻地校」という言い方は
純然たる公式語のようです。
一体どういうセンスなのでしょうか?
ついこの間まで「土人法」という
差別法が存在しましたが
感覚は未だその程度なのかも。

日常でも戦前の差別語が使われて
ノーマライゼーションなんて なにそれ!?
これが北海道の文化度
少々悲しいのです。



話がそれました。
小学校の卒業式、10名が巣立ちました。
町内小学校で2番目の人数です。
手作りの暖かい雰囲気溢れる
静かな卒業式です。

静岡から転校して2年
当初は相当寂しかったと思います。
学校も少人数なので輪に入リずらく
家の周りには友達も人もいなくて
突然世間から隔離されたようなもの。
それでもなんとか みんなとの距離を縮めて
やっと友達っぽく なれて来ました。



こういう経験は貴重なもの。
生まれて此の方 ずぅーっと同じところで
同じ仲間同士で 馴染み続けるのもいいが
色々なところで自分の可能性を試したいなら
人間 タフにならねばならぬ
自分の弱さから目をそらす お山の大将より
君はずっと強い人間になれたと思う。



我が子たちよ
君達は 父と母の生き甲斐であり 誇りです。
よく私たちを 支えてくれました。
こころから ありがとうと言いたい。








5.冬から春へ




除雪仕事が終わると
つぎは「春を呼び込む」仕事です。

 

ビニールを掛け始めます。
一足も二足も速く 春を呼び込みます。

 

低い外気温で いかに熱源を取り込むか
以下の点が重要です。

1.輻射を最大利用し、対象を赤熱化する。
2.比熱を低下させ、温度上昇を促進する。
3.対流を制限し、放熱を抑制する。
4.熱容量を増加し、温度低下を抑制する。
5.空気の飽和度を抑え、蒸散を促進する。





講釈たれますが 要するに
雪を解かし 土を乾かす
それが 地温上昇の第一歩 です。






せっかく解けたのに また雪!?
いやいや これは肥料です。
真っ白けで 気味悪いですか?

肥料といっても 幾つか役割があり
栄養補給とか 土壌改良とか
微量要素とか 酸度矯正とか。

有機農業、大いにやりましょう!
確かに美味しくなる。
ただ勘違いしないで下さい。
有機肥料だって 微生物に分解されて
吸収される時は 無機質なのですから。
そう、それは化学肥料と同じです。
それに栄養以外のほとんどは
無機質成分です。

北海道 小柴ふあーむ の
使用資材はこちらから!




作物を健康に育てるには
土を健全にすることが近道で
流亡した鉱物質の還元が必須です。
それが無いと 作物は肥料を吸えないので
成長もしないし 病気にもなる。
土壌微生物の培養とは異なる要件です。

有機質が素晴らしくて 無機質は全て害毒
そんな単純なものではありません。
作物の要求に合わせて 使い分ける。
(母乳と人工乳の使い分け、みたいかな?)
人間の勝手な思いを 作物に押付けない。
Excentric より Shift
それが大切と考えています。

どうでしょう?








今月も有難うございました。
ちょっとだけ自己主張を混ぜてみましたが
いかがでしたか?



いま本当に充実感に浸っています。
一年前と較べれば なにをしても
全てが天国のように感じます。
こういう積重ねを一年ずつ繰返し
事業基盤を整えていくのでしょう。

雪解けでも水が溜まらず 乾いていく畑
ロータリーがずっぽり入りきる土
畑は作物が作っていく
それをまさしく経験しております。



今年度の先発作物は
4月10日 メロン130株
現在地温確保中ですが なんとかなりそうです。
これ以降、順次定植を重ね
アスパラ、いも、かぼちゃ を揃える予定です。



来月報告では 露地畑の準備状況と
学校新年度の話題を予定しております。
どうぞお楽しみに。


それではまた来月 お会いしましょう




 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
----------------------------------------------------------------
☆ご意見・ご感想は、こちらまで!
----------------------------------------------------------------
★メールアドレスの変更や配信停止、各種問い合わせは、小柴ふあーむまでご一報ください。

(C) Copyright 2004 「北海道 小柴ふあーむ」. All rights reserved.
全文、または一部の記事の無断転載および再配布を禁じます。