小柴家の風景
'06年 1月 「内と外」
「 はや2月 お屠蘇も遠くなりにけり 」
北海道より 小柴です。

気象庁の中期予報では
今冬の寒波はピークを過ぎたとのこと。
確かにひところの怒涛の降雪に較ぶれば
「ピークは過ぎた…?」
と思えなくも無いですが。

に、しても、まだまだ2月
冬は今月が本番ですよ。
緊張感はまだ抜けませんよ。

今月のテーマは
「内と外」
節分にちなんだわけでもありませんが
写真を並べてみたら
自然とそういうコントラストが出てきました。

今は雇われの身
素材収集のチャンスを探すのが
なかなか難しいのですが
そんな合い間を縫って観ていた
私の視点をお楽しみください。




1.店番(みせばん)にて



いま夫は スキースクールで働いています。
インストラクターをやっています。
スキー用品レンタルもやっています。
かんじきツアーのガイドもやっています。
お客さんの送迎もやります。
ジュニアのこども達とも滑ります。



45歳になって
改めてスキーを教わって
まぁなんとか 1級をもらいました。
大変に感じたことは
体力とカービング技術。
体力とは 言わずと知れたからだの造りのことで
百姓向け鍛錬同様に 造り直しでした。
カービング技術とは いま主流のスキーのこと。
20年前の2級とは ちょーっと要求が違うんです。
ひざは揃える必要が無く
両足荷重で内傾が強調されます。



いうなれば 完全なるグリップ走行。
ゆえにサスペンション能力で 滑りが決まります。
強くしなやかなバンプ減衰と 速く伸びるリバウンド長
クルマと一緒です。



でもね
ここらへんでは 1級って
ネコ杓なのよね。
石を投げれば 1級に当たります。
指導員でも クラウンでも
そこら中にいるのです。
だから 仕事できる最低限のレベルってとこです。

毎日4時間以上 スキーに乗り続け
からだは強制的に造り直されています。
いまなら モービルに乗っても
耐久走行に加われるかな?



担当レッスンが無い時は
事務所で店番をします。
事務処理やデータ入力を手伝い
やかんの湯気の音に 耳を澄まします。
みかんを頬張りながら…

ん!? みかん、どこのだ?









2.親子レッスン



週末に 仕事が早く終わったら
子供を呼寄せ 親子レッスン。
仕事を通して勉強した レッスンノウハウを
我が子に注入してみます。



ほっほぉー! なるほど!!
見事に反応しますねぇ。
うれしいなぁ!



静岡から引っ越してきて2回目の冬
スキーで遅れをとるのに
悔しがっていたこども達
いまじゃ平均レベルには なれました。
バカにされなくなりました。



一生懸命だったもの
えらいぞぉ、おまえら!
前のやつらを ドンドン抜いていけ!

いま とっても大切な時間を
積み重ねています。








3.宴会



新年会は ペンションで。
この辺らしいよね。
みんなマイグラスを持って
あっちフラ、こっちフラ
なんだったらストーブの前で
ボーっとするのもよし。



飲んでは休み
休んでは飲んで
たらふく食べて
しこたま飲んで

ストーブの前って
飽きません



グワァッ ハァツ ハァッ ハァーッ
と 大笑い
飲んでる時のバカ話
ちょっと色気のある話
なんてったって
みんなスキーのレッスンコーチ
失敗談には事欠きません

飲んでる時のお話は
自虐ネタ応酬に 限ります。

例えば…
吉永小百合、森高千里
津川雅彦、南野陽子
みなさん 有名人相手に
いろんなことをしたり されたりして
有名人になってらっしゃいます。







4.猛威は もういい



遠くに微笑む アンヌプリ
その姿たるや女神と呼ぶに
相応しく 妖しい



頼むで、勘弁してくれ
ご近所で見る 悲しい事例

今年は低温続きで
載った雪が滑り落ちないのです
落ちそうになって そこで止まる
して 凍れ着く
その上に次の雪が載り
「グシャッ!」



夜はキンキン 凍れます
路面はスケートリンク
タイヤ性能と 4WD特性の
見事な調和で ツンツルテン
暗い闇に 道が妖しく光ります



そんな世界を 覗き見したくて
はるばる九州より いらっしゃいませ
高校生のエネルギーは大したもの
キャッキャ キャッキャと
弾けまくる
スキーでコテコテにヘロヘロでも
キャッキャ キャッキャと
弾けまくる



ボーダー
Snowboarder
こんな事故を知ってるかい?
雪崩だよ
よだれじゃないよ なだれだよ
死ぬんだよ
自分は死なずに
後続が死ぬんだよ



今年は特に やばい年
バックカントリーやらなんやらもいいが
地元の人を2次災害の危機にさらさんでくれ
スキー場でも弱者に配慮して楽しんでくれ
当て逃げ ひき逃げ 因縁付け
いまのままじゃ 暴走族と変わらないぜ

いいかい?
あんたら 死ぬよ
人を死なすよ




5.ほのか




ここにいるよ
僕たちは ここにいるよ
暗闇に灯を点しながら
雪に埋もれて ここにいるよ



どう、見えたかい?



ほら 凍れた窓の向う側に
僕たちは みんなを待っているよ



雪って 寒いイメージかな?
冷たいイメージかな?
おかしいな、ホントはとっても暖かいのに
この冷えた空間の暖かさ
余計なことを忘れさせる
身を清める暖かさ

こんな日の夕暮れは
なぜか互いに 微笑み返す
「さむいねぇ」と言いながら









今月も有難うございました。

先日我が家では
立春を祝うご馳走が振舞われました。
我が代表こころ尽くしの 巻き寿司
日々切詰めた生活をしながらも
なぜか切迫感を癒されている
その解は どうやらこの辺りにありそうです

物質的豊かさと 間をおきながら
精神的豊かさを実践する
ひょっとしたら可能かも
人口密集地域に暮らしていては
決して体験できない満足感
日々の移ろいの中で
自然と自分で悦びを見つけ始めている
これって 進歩かな?



こども達に聞いてみた
「いまは幸せかい?」  by佐川満夫
なんて答えたと思います?

「ここにはここの 友達がいた」

まさしく…
こども達に励まされた 私達夫婦でした。


また来月 お会いしましょう


内と外
炎は燃焼の原始形
外は熱くほとばしっても
内はクールに淡々と

 
発行    編集局 制作責任 小柴孝志
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