04年09月 「秋爛漫」


皆さん、相変わらず健やかにお過ごしでしょうか? 

小柴家から9月度報告を出来ますこと、嬉しく思います。さて今年は台風の当たり年で8月度報告から引続いて台風ネタがあります。その後は穏やかな天候に恵まれていますが、あの台風の後ならどんな天気でも穏やかといえるでしょう。また北海道の農家は収穫作業の真っ最中で、時間に追われて多忙な日々を送っております。そんな話題を中心に先月の様子をお送りしましょう。

ブラッドピット
碧空 ブラッドピット


1.身近の秋

人の気配がしない僻地に住んでいるため(人はそれを大自然という)、季節の変化を感じ取るのにそう苦労致しません。それは空の色や反射光のわずかな変化でも鋭く感性に訴えてきたりします。例えば空の色は深く碧色に変じ太陽が鋭く冴えわたり始めます。また例えば川の反射光がガンメタ色に変じ重く透き通ってきます。まるで映画「A River Runs Through It」でブラッド・ピットがフライをしているシーンとラップする、そんなきらめきに包まれる河原だったりします。身近にそんな風景が溢れる僻地(いや大自然)です。

氏神と氏子 かあさん達

2.祭り

秋祭りです。収穫時期の前を狙って行われる収穫祭です。この地域の神様はだいたいが八幡様です。農村地帯ならではですね。ここに諏訪様は無縁です。天狗を氏神様として氏子たちがエスコートし地域内の全戸を御輿と一緒に回ります。まる一日を要するので昼食の炊出しが行われます。「ライスカレー」であります。決して「カレーライス」ではありません。かあさん達こころ尽くしの「ライスカレー」なんです。かあさん達の子供はもう巣立ったお歳で、祭りで子供たちと接するのが殊のほか嬉しいのです。自ずと表情も和やかとなり、お巡りさんも普通のオヤジとなります。

残骸 通過


3.自然の猛威

50年ぶりの猛威を振るった台風18号、山も空もこの空間全体が唸って無気味な笑いを湛えていました。「弾風(たまかぜ)」というのですが、直径10mくらいの空気の塊が地表近くを疾駆してくるのです。それが近づいてくる時は衝撃波のような風圧があり、過ぎ去った後には木々やハウスが薙ぎ倒された軌跡が残ります。またハウス軸線方向に風が当たるとハウスは呼吸しているように収縮膨張を繰り返します。それにしても今回はしつこい風でした。ビニールハウスは柔構造セミモノコックなのですが、耐荷重を越える圧力がしつこかったり弾風が横から衝突してくると、堪らず座屈破壊してしまいます。しかし今年が小柴家の営農初年度でなくて良かった。もし虎の子のハウスが初年度で潰されたと思うだけでゾッとします。


4.イモ掘りレース湯里GP

馬鈴薯の収穫で辺り一帯はイモ掘りレースが繰広げられます。小柴家は湯里GPにスクーデリア日比野でエントリー、マシーンはポテトピッカー、排気量2500cc空冷ディーゼル単気筒、実用上限速度1500rpm、燃料搭載量10Liter、4名のクルーが搭乗しフィニッシュまで頑張ります。クルーたちは各々の身支度を整え、マシーンと共にグリッドに付きスタートに備えます。レース中はイモの流れのみならずライン取りやライドハイト、ウィング等の調整、はたまたコンテナ交換や給油ピットインのタイミングに神経をすり減らします。Ferrarriなにものするぞと、クルーのコンビネーションは万全です。2町歩で約90tonのレースを終えて、リザルツ確認に2週間以上費やします。
グリッド

グリッド

レース

レース

リザルツ
リザルツ


5.みのり 実り 稔り

秋の稔りを実感しています。天の恵みと言いますが正にその通り。土と太陽と雨と空気が作物と醸し出すコンビネーション(今風で言うとコラボレーション?)、まさにEarth Wind&Fire プラス Rain&Atomospher です。いや全く不思議で神秘の賜物で、その奥深い魅力に吸い寄せられていきます。

Red Bean

Pumpkin

Spinach

そしてこれらを食べて思うのは「人間も自然界の一部に過ぎない」こと。旬のものを時季に頂くことはからだの摂理にも適っています。人間といえども季節の巡りの一部なのです。ところで苗立てから手間をかけてきた結果が稔りになりますが、穫ってしまえばあっけないものです。作物を送り出した後の圃場に立ち、しばしの虚脱を感じます。

メロン

稔り

虚脱感

ウォーターボーイズ


先日、TVドラマ「ウォーターボーイズ2」が終了しました。遠州地方でロケーションを打ったことで、随分と懐かしく見ておりました。天竜浜名湖鉄道が頻繁に映りました。原谷駅に石原さとみが現れ、その時ばかりは掛川市本郷住民になりたかった私でした。ラストシーンで市原隼人がニューヨークへ行くために乗った汽車にもビックリしました。行先表示に家族みんなで大声を挙げてしまいました。「天竜二俣だぁー!」。私たちが住んでいた町はNYへの乗り継ぎ駅だったのですね。NYじゃなく北海道へ乗り継いだ小柴家は、それを知らなかった…。

ウォーターボーイズ




突貫工事


なぁんてことを思い浮かべて一人でニヤニヤしているうちにも、隣の圃場では小豆(しょうず、と読む)の収穫で突貫作業が続いています。私たちが経営主であろう来年の今頃は、どれほどの連続突貫作業に溺れているのでしょうか。そのときにいまの月報を読み返してどんなことを思うのでしょうかね。井戸の淵に立ちその奥を覗き見ているような最近の心境です。今月もありがとうございました。10月は後片付けを中心に、転進後1年を振り返ってみたいとも思います。それではまたお会いしましょう。

 
発行 小柴家応援プロジェクト 編集局 制作責任 小柴 孝志
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