小柴家の風景 04年08月「台風来る」

お盆休みはいかがお過ごしでしたか?今月も報告できること、嬉しく思います。8月は何かと慌しい
1ヶ月でした。もちろんお盆のせいもありますが、高校野球やオリンピックで北海道勢が優勝し地元は
大騒ぎでした。しかしもっと深刻な課題が立ちはだかったのです。就農計画に大幅な変更が施されました。
つまり「事業計画の見直し」というやつです。しかも理由が「予算削減」。どこかで聞いたような話ですねぇ。
いやいや、笑い事ではないんです。さぁ、いよいよ経営者として本番に臨み始めました。そんな話題を含みながら、
8月度報告を進めてまいりましょう。



1.お盆


旭川まで母の弔いに行って来ました。我が家は一家離散状態のためお墓はありません。お寺の納骨堂にお世話になっています。そのお寺も和尚さんが倒れてしまい、その和尚さんと同級生の叔父も倒れてしまい、2人とも同じ病院にお世話になっています。叔父の見舞いに行ってきましたが、現役時代に相当のヤリ手だった面影は消えてしまい、これまで人をのして来たのがのされる人になり一つの時代の終わりを感じました。力に憧れ力に頼る生き方も考えさせられます。


穿孔(墓地のある風景)

熱光(草木のある風景)

涼光(山と風、緑のある風景)



2.管理作業


夏の管理作業は単(ひとえ)に「草取り」。これに尽きます。毎日毎日しゃがんでかがんでひたすら草取り。朝起きると足腰はもとより掌や指の節が硬直しています。関節を覆っている腱が疲労で腫れているんです。また熱中症や脱水症も慢性化してきます。それでも園芸農家は夏向きです。一服の際の栄養補給はメロン、スイカ、トウキビ、トマトの食べ放題だから。アイソトニック飲料なんて、フルーツ果汁に比べたら敵いません。旬の食べ物が身体の生理にも適している。そんな当たり前を思い出し、その悦びを皆さんに提供できるよう、これから努力してまいります。
アスパラ草取り成果 メロンの玉立て かぼちゃ着果中 麦収穫
アスパラ草取り成果 メロンの玉立て かぼちゃ着果中! 麦収穫



ヤマハマジェスティSVと月
マジェと月…。
3.マジェ


私の通勤快速「ヤマハ マジェスティSV」。既に4万4千kmを越え、いい加減にベルト交換しないとやばい代物です。でも快調かつ便利なこと、通勤のみならず圃場内のこまめな移動にも大活躍。かみさんとタンデムで(ノーヘルで)場内移動です。これからも通い農の公算が高いので、まだまだ重宝しそうです。ゴム手、ゴム長、首タオル、泥だらけのステップでかっ飛ばす、なんとおしゃれなお百姓さんでしょう。バイク普及の良い広告塔になれれば幸いです。
雨の中のヤマハマジェスティSV
マジェと雨…。
砂埃まみれのヤマハマジェスティSV
マジェと土…。



4.雨


夏の風物詩、あめ。
夕方に来るスコールは「夕立」。お昼に来るスコールは「昼立」。して、朝に来るのは…。
いや、研修先のおかみさんや娘さんがキャッキャ言いながら盛上がるもんで。それにしても雨中、雨後の光景は我を忘れるほど幻想的です。
飽和水蒸気が織り成す凝結・蒸散現象と言いますが、地上わずか10mほどの境界層内の飽和遷移が見て取れます。
究極の可視化といえるかも。でもこんな視点は黙って心にしまっておきましょう。
ただでさえ元技術者としての偏見に晒されているのですから。
スコールを受けた道路
突然のスコール
雨上がりの風景
そして雨上がり



台風の強い風に揺れる木々
台風通過中!

台風の中の山
台風に立つ
霧立渡る風景
霧立渡る…。

5.そして次なる局面、台風?!

台風、すなわち事業計画の大幅修正です。研修を2年行う予定でしたが1年で切り上げます。理由は予定していた研修資金を利用できなくなったから。一般に融資を受ける際、保証人保証か債務保証かがありますが、農業界は何をするにしても保証人保証が原則。それが業界全体を沈下させ、脱皮を妨げているのかもしれません。金を貸す側と借りる側、保証する人とされる人は、いずれも農業界のひと同士なのです。頼まれるのも辛いが頼むのも辛い。よって小柴家の事業は資金に頼らず、全額自己資金で全うすることに決定致しました。このことで準備資金は約2/3に減少し経営基盤整備を大幅に遅らせることが必至となりました。ビニールハウスという施設投入を倍以上の年度を掛けてゆっくり整備し、その間は天候不順による生産リスクを背負い続けなければなりません。しかし前向きに捉えれば、資金循環や生産技術、営業や販売を焦らずに固められるのに気付いたわけで、特に立上げ規模を抑制すれば生産リスクも吸収できると考えられます。大切なことは「自己資金を3年間は徹底温存し、その後の加速方法を見きわめる」、それを肝に銘じて艱難辛苦に立ち向かっていこうと思います。



北海道は畑作や水稲の収穫期を迎えています。今年は暑い夏だったので収量も品質も見込めるようですが、
台風が来るうちは気が気でありません。稔りが多いぶん倒伏しやすいのです。いもや豆も雨で
収穫が遅れると腐り始めます。みんな笑いをかみ殺して、収穫が終わるまで気を張っています。

小柴家も今後どうなるのでしょう。
うまく立ち上がることが出来るのでしょうか。

地域や業界の院宣たる風習に揉まれながらも、経費削減と利益確保にうまくつなげたいと思います。

今月もありがとうございました。
以上報告のように、来年の今ごろは少しですが商品を提供している予定です。
屋号やロゴもデザインせねば。
CIやデザイン関係の方がいらっしゃいましたら、今後のお力添えを宜しくお願い致します。
みなさんのお気持ちが何よりの支えとなっております。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。では来月度報告もお楽しみに。

追記:なおこの原稿は台風18号の被害前に作成されております。
いま研修農家でもメロン1反半が出荷できなくなりそうです。しめて100万円の収入減です。
損傷品の駆込み出荷で相場も暴落しています。
研修生にはドギツイものがありますが、50年に1回の貴重な研修を出来ているかもしれません。
これを経営計画に活かさずしてなんとする。
そう思いながら厳しい現実を見つめております。


 
発行 小柴家応援プロジェクト 編集局 制作責任 小柴 孝志
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