こころのスケッチ
日 々 萬 景  '07



小柴家の風景  ('03年11月〜)
日々萬景 '09  ('09年1月〜12月)
日々萬景 '08  ('08年1月〜12月)
日々萬景 '06  ('06年1月〜12月)
日々萬景 '05  ('05年1月〜12月)
晴れときどき小柴家  ('04年5月〜12月)
 12月24日
「お手柔らかに」

いまのところ、手は柔らかい。

ドカ雪もなく、周期的に暖かくなるので、里の積雪量はまだ30cm程度です。いっぽう山も雪は少なく、ゲレンデは少々固めです。スキー指導員連中は農家の親父がほとんど。出る話といえば「里はこんなもんでいいよね。でも山だけもっと降ってくんねぇと、足が疲れてしょうがねぇ」。なんとも都合がよい話ではありますが、当地の積雪は2月に一気に増加して、3月上旬にピークを迎えます。さて今後、どうなるのでしょう。

ま、このまま終わるとは誰も思ってませんが。
 12月 5日
「テッシュ」

テッシュ、デズニーランド等々
なにか足りない、なにか響きがベタ、なような…。

2日間の研修会に参加してきました。全道のメロン生産者が一堂に集う、その名も「キングメルティ―会」。およそ40年前、北海道初の青肉マスクメロンが開発され一世を風靡しました。その品種名を冠した第36回交流会。今回の講演者の一人に遠州からわざわざ呼ばれた元農試技術員がいて、題材の光景が見事に浮かんでくる元遠州住まいの私は、「ス・ズキ」「ヤ・マハ」「…だにぃ」「…いかんだで」等々の独特な生訛りを久々に懐かしく聞いてました。クラウンメロンの苦境、我が家も熟考を要します。なお会の出席者で「メルティー会」と発音出来る方は殆ど居らず、遂には表示タイトルまでズーズー弁になっておりました。

「キングメルテー会」の一景なり。
 12月 1日
「ダスティン・ホフマン」

大塚博堂を連想する方、いないですか?

「ダスティン・ホフマンに なれなかったよ」、この曲をご存知の方は少ないのだろうなぁ。私が中学生の頃に大塚博堂が出した曲で、永井龍雲、長淵剛が同時期に競うように表舞台に踊り出てきました。一番なよっちかった長渕がもっとも変化し生き残りましたが、私が好きだったのは早世した大塚博堂でした。
ところで我が代表、4年ぶりの御里帰りを敢行。御年98歳の大ばあちゃんを見舞ってきました。農家はシーズン中に身動きが取れないので、年に1回しか所用を足せません。その8日間、子供達と協力しご飯作って洗濯して送迎して、業務まとめを進めてました。

クレイマー・クレイマーを連想する方、正解です。
 11月21日
「完全休養」

休みの取り方も分かってきた。

メリハリが大切なのはなんでも同じ。今年は農作業終了の後、丸3日間、何もしませんでした。何も考えませんでした。とにかくずーっと横になり、頭の中を真っ白にしていました。「待てよ、アレってどうするんだっけ?」ということを考え始めると、止まらなくなって結局休まりません。だから矢吹丈の如く本当に真っ白になっていました。そして午後3時も廻ればとなりの温泉に浸かり、帰ってきてからいつもより多い目に酒を楽しむ。年に数日ある農家ならではの満悦感。さてそろそろ目を覚まして、今期まとめと来期計画を始めよう。失敗を失敗で終わらせないで、貴重なデータとして変換しよう。数字を見れば、否が応でも、目が覚めるだろう。

アスパラは、来春に向けて冬眠です。
 11月18日
「なんとか 間に合ったね」

本当に出来すぎだったね。

季節はもう冬、四寒一温のペースで空気や地面がどんどん冷たくなっています。そして雨じゃなくて雪が定常化、作業環境だけでなく体や手足も鈍くなってきます。今期最後の作業は機械準備。冬期間も定期的に作業通路の除雪をするのは既知の通り。トラクターやロータリーのオイル交換、グリスアップ、そして除雪機への換装と、最後の晴れを利用して片付けちゃいました。今期は一日も余すことなく、きっちり秋最終日まで使い切った感じです。まぐれだね。運が悪けりゃ早い雪でハウスを潰したかもしれないし、自惚れちゃいけませんね。来期日程は修正必至です。

とりあえず2〜3日、抜け殻になりたいな。
(我が代表はすでに抜け殻になってます)
 11月15日
「昨日まで 秋」

こういう日を、小春日和というのでしょう。

今週末の天気予報はとても重要、先週からずっと目を離せませんでした。最後のメロンたちがまだハウスに入っていたのです。成熟と降雪の我慢較べ、でももうダメ。今を逃すとハウスの撤収が出来なくなる。メロンの等級を落としてでも、踵を返す時期を見誤ってはいけません。ちょうど3日間だけ、穏やかな天気。キスカかガダルカナルか、はたまた小柴ふあーむか。撤退は3日で素早く。収穫、調整、出荷、マルチ回収に堆肥散布と耕転、ビニール降ろして畳んで収納。「わたし達夫婦もだいぶ仕事が出来るようになってきたな」、と実感するしんがり2棟でした。

天気は雪、今日から冬です。
 11月 8日
「黄金色、うまそぉー!」

透き通るような、黄金色

アスパラの養分転流が最高潮です。初霜、初氷が来ると、アスパラの茎葉に蓄えられた同化養分(すなわち炭水化物=糖分)が根に向けてドンドン下がっていきます。夏の間に根を伸ばし太らせて、栄養の貯蔵タンクを大きくします。秋が過ぎ冬に入る直前、準備が出来た貯蔵タンクに来年の芽の源が注ぎ込まれるのです。アスパラの旨さは、秋、出来るだけ遅くまで緑であること、そして出来るだけきれいに色を抜けさせること、に掛かっています。透き通るような黄金色は、健康な樹が脱色された証です。いま根っこをかじると、ほのかに甘いのです。

ブリーチで脱色したブロンズヘアーと同じ色でしょ?
 11月 2日
「田舎の取引き習慣」

見積もりがありません。

今秋、近隣農家から中古ハウス資材を紹介され、迷わずOK、雪の前にすかさず解体を済ませました。50m×2棟、ありがたいゲットでした。来シーズンから即戦力として投入されます。突然の設備投資でしたが、先鞭をつけて先の経費削減を図ります。
ところで当地の商取引には、まだまだ慣れません。工事現場から出る廃土を分けてもらうとして、@足元見てえらくフッかけられる、A注文前にダンプで搬入し請求書が突然来る、この2タイプが典型です。共通するのは信用できる見積りが無い、頼んでも出てこない。口約束と力関係でなし崩し、最後は威力で圧倒される。世間の風は厳しいですぞ。

突然の請求書、やっぱフッかけ金額です。
 10月28日
「素晴らしい風景と馬鹿オヤジ その後」

独善的ヒールに徹した親父がいました。
(Boxじゃないよ、農業界でだよ)

北海道では昔から「山荒らし」とか「土地荒らし」と言われるエゲツナイ遣り口がありました。官主導の開拓政策を歪曲し、実態を伴わない開拓や耕作で実利だけを掠め取るものです。農業界に身を置く現在、未だにその悪習(悪臭?)を感じることがあります。「政府は相場変動で生じる差額を直接農家へ補償しろ!」なんてこと、大真面目に叫んでる方々もいます。またそういう政党もありますし。「それは甘いんじゃないか?」と思いながらも、ヒール親父みたいに遺伝子組換え大豆(未認可)を黙って市場へ出荷して奨励金で儲けるほど単細胞にはなれないし。

独善者も偽善者も、結局は堕落してるのかな。
 10月20日
「素晴らしい風景と馬鹿オヤジ」

ただいま(20:00)、NHK特集を観ておりました。

「私は食料輸入大賛成!家を継いで田圃で大豆を作ってるが、輸入が増えれば米農家が困り転作奨励金が出る。100haで大豆を作れば一体いくらの奨励金が出ると思いますか? もうワッハッハッ ですよ!」
食糧自給についてみんなが真面目に討論しているところで、こんな意見で場をかき混ぜる米農家のオヤジ、名札には「北海道」と書かれておりました。農家は米作りを止めるとお金をもらえます。大豆の利益プラス補助金が彼の手取りです。銀行から借金してでも田圃を買占める理由です。同じ手法で得た税金の運用益を自慢する隣町の倶知安町議に、経営指導されたこともあったっけ。だから北海道はねぇ…。

ちなみに彼の転作奨励金は4千数百万円/年 と思われます。
 10月13日
「冷え込んだ結果」

こんな空模様、空気を感じますか?

グーンと雲の高度が下がってきて、しかも密度が濃いので鉛色に写る。日中というのに薄暗く、重そうな雲が目前をゴーッと通過していく。この光景を観てホッペや首筋に空気を感じるあなたは、北国経験者とお見受けしますが、いかが? 当地では、季節風が吹き始めました。瞬間的にではありますが、冬型の気圧配置も出現し、「あ〜、もうそろそろだなぁ。全ての仕事が間に合わせねば」と身も心も引き締まるこの頃です。ハウスでは、業務用メロンの栽培がまだ続いているんですよ。

さぁて、積雪との競争が始まっております。
 10月 9日
「冷え込んできた」

日の出も遅くなってきました。

朝6時、まだ薄暗い。夏真っ盛りなら、4時には起きて畑に出ろといわれるのに、いまは寝坊しても大丈夫です(我が家だけかな? たぶん)。圃場に出かけるとき、外気温が低いと川から湯気が立っています。それはこういうこと。物質同士のエネルギー順位に差があると分子は高い方から低い方に向かって飛び出そうとします。エネルギーを平準化しようとするんです。川から立つ湯気は、その平準化現象の水分子です。川の水がエネルギー順位の低い大気に向かって、我慢できない水分子ごとエネルギーを放出している様なんです。決して絶対温度でそうなるのではなく、相対温度が開き過ぎると起きるのですよ。

だから湯気が上がっても川の水は冷たいんだよ。
  9月28日
「日本一 長靴の似合う男」

11歳を迎えたばかりの男の顔

ふてぶてしくも力強い、少しづつ鋭い雰囲気を備え始めています。背抜き手袋、腕抜き、長靴に黒系ジャージ。そのどれもが意味ある装束。畑仕事にはこれが最も居心地良いのです。裾を入れないTシャツなんか、作業中の放熱の大切さを良く知っているね。肩にぶら下げているのはなんだ? まさかひょうたん?酒入りの? それじゃァまるで、さもしい浪人「あぼしさもじろう」じゃねぇかい。 いやいや、背負っているのは「ファンタ オーレンジ」、一服の飲物っす。疲れて機嫌が悪い彼のため、スペシャルで提供した一服スペシャル「ファンタ オーレンジ」 です。

なお療養中の長男は今日、退院できした。
  9月25日
「捗った(はかどった)」

3連休は良い日和

北海道もはっきりと秋になりました。直前の30℃80%から、一晩で4℃50%の世界へガラリです。我が家の三男が3日間お手伝いしてくれて、かぼちゃの収穫を一気に進めました。着果率は80%くらいでまだまだだけど、この3年で確実に進歩していることが分かる、それがかぼちゃです。逆にメロンは最初からモノが出来たので、今年の高温気象で痛めつけられております。「毎年が一年生」だからね、高い授業料と痛いこころを伴い、勉強を重ねています。来年はもっと美味しく、心配もかけずに満足してもらえるはずです。
今日は雨、また畑が緩んじゃう(せっかく締まってきてたのに…)

函館に長男の見舞いに行ってきます。
  9月20日
「気圧の谷、バイオリズムの谷」

その理由は幾つかある。

その1  秋の長雨 (量が多く圃場に入れない)
その2  メロンのスタミナ不足(第8ロットが心配)
その3  長男の入院 (原因不明で長期化)

種々の理由はありますが、なんといっても作業の停滞に気を揉んでます。10月は多忙になるのが眼に見えていながら、圃場状態が悪くて改良工事が出来ないのであります。そして堆肥搬入も先方の都合でイイ時期を逃しちゃった。「いまのうちに!」と気分は先回り、でも色んな人の助けで成立つ現状じゃ、気分は空回り。鉛色の空を見上げていたら、メガネが雨粒で見えなくなっちゃった。

ここぞと帳簿記帳と経営分析が進みました。
(その結果をみて、また暗くなったりして…)
  9月17日
「メロンだけじゃない」

大丈夫じゃないのは、メロンだけじゃない。

どうも我が家の長男も高温障害(?)が出たようで、高熱にうなされてました。でも様子がおかしいので総合病院へ紹介してもらったら、即入院! 肺炎で精密検査です。学校近所の開業医で一通り検査してもらったけど「んんんーん…」と診断を下さず、迷っているうちに症状悪化。白血球が1万オーバーでも「んんんーん…」と迷ってたそうな。で、総合病院で全検査やり直し、御代ももう一回フルコース料金です。なんでデータを共用してくれないのかね、医療費低減にもなるのに。…いやそのつまり、心配なので病院へ急行したというわけです、160km駆けて。

いい機会だ、本でも読みながらゆっくりしなさい。
  9月 9日
「雨だけでした」

うまいぐあいに、雨半径に入ったね。

台風9号の通過ですが、風も大したことなく、ふーっと行っちゃいました。ニセコのちょい東側、室蘭から苫小牧沖を抜けましたが、終盤の増速もなく、本体速度と吹込み速度が丁度キャンセルされて、穏やかなもんでした。ただ雨がね、前日来ちょっと強くて、畑の養生に2〜3日入れない感じで、置き土産していきました。かぼちゃ畑が少し乾き気味だったので、奴らには程よいカンフル剤になったかも。もう少し樹の勢いが持続できそうです。

雨半径って、進行方向西半分のこと、だよ。
  9月 7日
「台風9号」

来ました、台風

もろ直撃の様相、緊張しております。勢力も弱まり、暴風圏も消滅したようだけど、ビニールトンネルは弱いから、なにがあっても不思議じゃない。奇しくも3年前の今日、洞爺丸台風以来50年ぶりという強烈な台風15号にやられました。奇しくもナンバーも一緒だったっけ。洞爺丸台風のことは直接知りませんが、15年以上経った小学生の頃でも、大雪山は風倒木が放置され無残な姿を曝していたっけ。そう、大雪山全部の樹が倒れていた。

明日未明に直上通過予定です。
  8月28日
「煙いぞ」

地域を統括するJAの夏祭り

数組の“芸能”人を呼んで場に花を添える企画。色々な事情がありそうな方達の懸命な御仕事の姿を見て、「がんばれよ」と心中呟くオヤジでした。温泉場の宴会やビヤガーデンのステージ、はたまた新幹線ホームや市中の移動も背中に幟を差して宣伝に努めるキャンペーンを見たことがあり、一握りのスターに辿り付けない星の数ほどの消え行く人達の存在を感じたことがあります。レースの世界もそんな感じでしたが。
ところでステージがやけに霞んで見えるのは、なぜだ?

隣で焼き鳥係が懸命に煽っているからだ。
  8月22日
「のんきな顔」

真昼の迷子、だね。

お昼休みで自宅へ帰ってきたとき、軽トラのダッシュボードになんか違和感を覚えたんですけど。え?なに? かえるだぁ。ちっちゃい奴、めんこいね。蛇に睨まれたわけじゃないんだが、ジイーッとおとなしくしている。目が合うと、横に向きを変え、まだジイーッと。このままじゃ死んじゃうよ。ハウスや畑はバッタ、キリギリス、アリ、アブラムシ、ダニ、カエル、ヘビ、小鳥etc. ちょっとしたコロニーを形成しているようです。それが上手く機能すれば防除もしなくて済むのだが、機能する前に作物がやられっちゃうんです。もうちっと何とかならんもんだかねぇ。

ところでカエル、蛇も来ないし、
居心地がイイのだろうか。
  8月18日
「仕事人の顔」

麿の顔を見たいかや?

雨をもらったかぼちゃが、蔓先ほとばしるように走っていきます。花も樹も元気があり、今年のかぼちゃは期待できそう。その向こうに見える陰は、“愛しの君”我が代表。一生懸命に収穫の最中です。皆さんが想像する収穫の表情ってどんなんかな?稔りの時を迎えさぞにこやかに、朗らかに、充たされた笑みを満面に湛えて、至福の表情で作業を楽しんでいる…。いいですねぇ、そんな作業風景、そんな農家。わたし達も憧れます。そうありたい。ところで収穫時の完熟チェックポイント4項目、もうご存知ですよね。1個1個見極めてお客様に対し責任持つため、じつはそんな余裕はありません。

その向こうには、仕事人の顔があります。
  8月 9日
「おしえてあげる」

お宅のメロンはどうなってましたか?

「完熟とは?」でお尻の割れをご覧頂きました。実の充実とともに内圧が上がり、逃げ場が無くなって遂に尻が割れ始める。同じことが首にも言えます。完熟は首も割れ始めます。ヘタ軸周囲の首輪、軸の縦割れ、そして深みある鼈甲色。大量にさばく小売店やネットショップでは、お客様と生産者がダイレクにつながっていません。だから市場出荷と同じように、多種多様なものが混在します。うちは全て内製作業。注文受けから発送までの、農家が嫌う煩わしい事務作業も全て自前でこなしています。ウソがつけない仕事のやり方で、信用を得るよう頑張っております。

うちのメロンは必ずここまで待たせます。ぜひ現物で確かめてみてください。
  8月 3日
「完熟とは?」

それは「馴染む」こと

送り込まれた養分が、果肉全体に満遍なく広がり、ムラが無くなりシットリすること。これを一言で言い表せば「馴染む」。尖った自己主張のうちは、まだまだ若い。尻の青さが消え、周りに溶け込み自己主張が影を潜める頃、かえって存在感が増してくる。それがコクとか、まろやかさ、風味と表現されるのでしょう。何もせず黙っていても、はちきれそうで香りが溢れ出す。じつは若い頃に尖っていてこそ、一層の馴染みが出来るかもね。まったく人の一生と似通ってます。

どう?ぜひ食べて実感してみて!
  8月 1日
「穫る」

「人のものを奪い取るくらいでないと」

これは研修中に他農家のおかみさんから言われた厳しい御言葉。曰く、「農家は勝つか負けるかだ」。わたし達も今年の夏の贅沢を穫り始めていますが、自分の育てたものだから穫るのが楽しい。いわばこども達の卒業式だからね。嬉しくもあり、寂しくもあり。これがもし他人の不幸の上に成立つ収穫だったらどうだろう?こんな深みのある充実感に浸れるだろうか? こんな幅広い歓びを味わえるだろうか? 生産者同士として、そいう形の競争は御免被りたい。会社に居た時で、そんな経験はもう沢山だから。人に踏まれるのも、踏むのも沢山だな。

わたし達を大切にしてくれるお客様達と
充実した間を作っていくのが最高です。
  7月24日
「傷だらけの 靭性」

鶴田浩二 曰く「古い奴だとお思いでしょうが…」

先日かぼちゃ畑の中耕をしたのですが、その畑は悪名高き石ガラ畑。転作間もないとはいえ、耕盤を破砕して出てくる出てくる、埋めてあった石が無数に出て来る。起せば起すほど、耕せば耕すほど出てくる出てくる。おかげでロータリの刃がポロッ、ポロッと折れていく。気がつけば4本も欠けていた。自ずと奥歯に力が入ります。さながら鍛造部品やベアリングの耐久試験をしているような状態です。去年はトラクタのギアが負けたんだよね。そして、40万円だった。機械の疲労強度を消耗していく作業です。
ところで題名が誤字だって?  いや、これはこれでいいんだよ。その筋の人には、クスッと和んでもらえると思うから。

わっかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ
  7月19日
「ふり絞る」

メロンの成熟につれ、葉は枯れ上がります。

着果節の葉っぱ、そして前後の葉っぱ、順次色が抜け、カリカリになり、朽ちていきます。メロンの玉が成熟するために膨大な養分が要求され、樹や根からの供給だけでは不足するので近くの葉っぱから吸取ります。樹全体も、葉は弾力を失い葉柄は座屈し、疲れ果てていきます。子が一人立ちするときの親は、我が身を省みず消耗するものなんだ。今日の人間様よりシッカリしてるかも。我が子に骨を抜かれず、我が子を去勢せず、しかし不足があるときは力を振り絞り、気付かれぬようにシッカリ支え巣立たせる。決して恩を着せたり偉ぶらず、子の道を眺めながらそっと消えていければきれいだね。

子孫を残すという現場に
わたし達は立ち会っています。
  7月17日
「こども達の幼少期」

完全内製化への一歩。

芽出し、苗立て、なんとか立ち上がりました。この世界では「苗半作」と言われまして、つまり、苗のコンディションが結果の5割に値する、という意味です。品質向上を含め、良いモノを歩留り良くこしらえるには、種を撒くときまで遡って考えねばなりません。「森羅万象は輪廻転生に基づく」と難しく言うよりも、「オーラの泉」で美輪さんと江畑さんに訥々と説いてもらうと言えば分かりましょうか。人生も子育ても、無理強いせず、甘やかさず、自主性を尊重し、かといって放ったらかさず目配り細やかに、あくまで健康に、素直にスクスクと育つのが一番良いようです。

ご覧の苗は、メロンたちの幼少期です。
  7月 3日
「急ぎましょ」

通路マルチ作業を急ぐ、我が代表。

土が乾いていいるうちに、マルチを施すことが肝要なり。すなわち、整地した通路が荒れぬうち、水を含んで歩けなくならぬうち、土のコンディションが整っているうちにやりきります。この様に展開する通路マルチには、Φ6の穴が無数に開いていて、雨水が分散されて給水されるよう、工夫してあります。もし穴が無ければ、どこか一箇所に水が集まり、土が膿んでしまい、回復しなくなります。水気を上手くコントロールすることが必要なのです。

さて怪しい雲行きも、ほんの霧雨程度で終りました。
ほんとに、霧吹き程度の湿気でした。
  7月 1日
「フランスベッド その2」

要領を得たと思ったフランスベッド
まだ技術は安定しておりません。

ロータリーマルチャーの性能をフルに引き出す技術は色々とあります。機械のセッティング箇所は多数あり、それらの目的と特製を把握せねばなりません。セッティング対象は機械に留まらず、畑の構造と土も前年からセッティングを重ねていきます。広い畑はその特質も多種多様でそれらに合うように、多くのファクターを調合しセッティングを煮詰めます。が、まだファクターを使いこなせぬこともあり、結果としてフランスベッドができないこともあります。そして、手作業で修正します。

コンビネーションって、大事なのさ
機械も畑も人も。
  6月21日
「運動会」

今年もこじんまりと、大運動会。

小学校は40数名の僻地校。忙しい農作業の合い間を縫って、運動会に参加しました。田舎の運動会は子供競技だけだと間が持たないので、2回に1回くらいPTA参加行事が入りますす。父さん、母さん、爺ちゃん達も、ゴザでゆっくり休んでる暇はありません。みんな体と相談しながら、競技に励みます。父兄対抗リレーは、危ないのでやめました。父母対抗綱引きは、母ちゃんのパワーに逆らわず受け流しました、左から右へ。
それにしても子供の身体能力の向上は目を見張ります。冬期間のスキーのお陰か、下半身のバネがもの凄い良くなり、躍動感溢れる走りでした。

札幌でYOSAKOIの日に、運動会で過ごしました。
  6月 3日
「御役御免」

身を擦切らすとは、まさにこのこと。

およそ1年の使役に耐え、風向旗は交代の時を迎えました。素材は綿なのだろうか、本当にボロボロに朽ち果てて、少し触ると自然崩壊するほど劣化しておりました。「パタパタパタ」といつも畑の上空に響くはためき音、無意識にそのはためき音で風の動きをからだが感じ取っているのです。視界のちょっと外れで、頭のちょっと上で、風当たりの強いところで周りを見渡し、指針を示し続ける。その分、擦り切れるような苛酷な環境で、人知れず消耗していく。

こういう親になれるだろうか、わたし達は。
なりたいな、そういう親に。
  5月28日
「やっぱり山はいいな」

なんと言えばいいのだろう、この包まれ感を。

内緒のスポットで久々に間近に見るアンヌプリは、やっぱり雄大です。倶知安側の山容は女性的だが、当地からの山容はとても男性的。しかもバランスとれた彫りで、かなりダンディー。魅せられてるんです、私。山そのものは世間の名山ほど大きくなく、背も高くない。内地からの百名山ハンターの会話を小耳に挟むと「なぁんだ、大したことないね」となる程度の山。でもこの山、けっこう恐いんだよ。今までに幾つもの命を飲み込んでいる。高さだけで舐めると、北海道の山は痛い目に遭うぞ。百名山ハンター達よ、こういう山で油断して、新聞記事の当事者になるんだよ。

おらがアンヌをけなすでない!
  5月25日
「よーし、いくどぉ!」

おっかなびっくりで、ソロリソロリのアスパラ収穫。

地中から何気なくモコモコと顔を出すアスパラたち。いつまで出て来てくれるのか、いつ止まってしまうのか、いつも心中ヒヤヒヤなのです。経験が必要な局面です。足りない経験は執念と努力で補うべし。不安になったら原点に立ち戻るべし、との鉄則に従い、師匠・中屋のじいちゃんちに相談に行った。我がこども達の様子を逐一報告し、感じる疑問や不安をぶつけてみた。すると「小柴さん、その株ならもう大丈夫だ。やれ!最低30日、いや40日まで引っ張って、萌芽のパターンを憶えろ」なぁーんて御沙汰あり。やってみるかなぁ。株疲れないべかぁ。あいつら、頑張れるかなぁ。

でも折角だ、じいちゃんの言葉、信じてみよう。
  5月20日
「花吹雪」

あっという間に 花見も終わりました。

育苗全焼のショックを花見酒で癒したこの一週間。気がつけば、全てが散りぬるかな。日本最後の桜が根室で終り、春の狂騒も併せて終り。北海道ではこの時期、冷雨と遅霜への警戒が必要となります。もう暖かくなって、畑なども一作りされて全面苗や芽が散りばめられている時に、ドツンッとやられるのが冷雨と遅霜。最悪の場合、全滅、植えていきなり。雨や温度を気にしながら、春の忙しさに揉まれています。

そしてリラ冷えの雨が
桜の残り香を洗い流していきました。
  5月15日
「やばいぞ!西電産業」

早朝5時の衝撃、いっぺんで目が覚める。

先日報告の育苗ハウス、運用開始して1週間で全焼しました。原因は被覆の溶損、そして周辺資材の発火。メーカーによれば
「自己発熱に耐えられるように作っていません」@ A B C D 。水をたっぷり含んだ籾殻でも発熱を奪いきれず、自己溶損するそうです。トップメーカー製(日本ノーデン梶jを同業者のハウスで見学し、それを他社品で自作コピーした結果、こんな事故となりました。たかが被覆線なれど、造り込まれている考え方の違いが性能差にはっきり出ているようです。農業資材メーカー 製造元 : 西電産業の実力は、こんなもんです。(苗、どうしよう。費用、どうしよう…、いや悪質品になんか負けないぞ)

後で聞いたが、ライバルメーカー製ユーザーは、この地域では皆無だそうです…。
  5月 5日
「アスパラ だけじゃない」

積算温度を知っているかのよう。

我が圃場のアスパラが芽吹いてきたのは、既報のとおり。植物全てに通じることだけど、「芽が動く」「花が咲く」と言う現象は、積算温度という指標(目安)である程度予測がつきます。人間様が長年かかって観察・研究してきた成果です。世の中の物理現象を人間が分かりやすい物差しに置き換えて、暮らしやすくする工夫に役立てる。理系仕事の根本です。植物相手の農学研究は容易じゃないですよ。だって現象は年一回。しかも条件は毎年変動する。標準化するのに手ごわい相手です。

芽吹くのは、アスパラだけじゃない。
  5月 3日
「出来たぁー!」

ぶしょったいけどね、一応はね。

メーカーからユニットを買って、ホームセンターで電材を調達し、費用がかさむプラグ接続は少なくして、形が出来上がりました。費用10万円以内で、なんとか完成。会社に居た頃は電材など自分の美学で選んで上司には迷惑かけたりしましたが、いまは自分の懐だと思えば、美学もへったくれもありません。如何に効率よいシステム構成とするかに、気を使います。ちょっとした工夫と着想で、数千円のコスト差になるんですから。

でもなぁ、やっぱ俺ってセンス無いよなぁ。
  4月29日
「大型連休だね」

身辺が喧(かまびす)しい。

昨日から世間はGW。いいねぇ、みんな遊びに行きましょう。おクルマで帰省?近隣でスポーツ?汽車で遠出?それとも飛行機で海外?たのしい、楽しい。特に今年は天気に恵まれそうなので、明るい日差しに包まれて、春の到来を実感してみては如何でしょうか。ところで我が家は農家です。農家のGWは稼ぎ時です。天候が安定するこの時期は、作業が一気に加速する時期であり、からだもこころも今シーズンに向けてスロットル全開となる時です。農家なりのワクワクを感じる時です。でもね、行楽客を運んでくる汽車を見ると、「あれに乗って遠くに行きたいなぁ」という感覚を思い出す、まだまだ生半可な農家です。

わたし達は、行楽地で暮らしてます。
  4月28日
「もう一歩進もう」

私はMか!?

ふぅふぅ言いながらも、今年新たな課題に設定しているのが、自家苗への挑戦。しかもメロンの。栽培技術の安定化に必要であるばかりでなく、コスト削減には不可避なテーマです。例えば今回の投資は約10万円を目処にしていますが、回収額は単年度で15万円前後と見積もられます。でも育苗ハウスって農家技術が凝縮されている、典型的な機能集約型施設です。電気、機械、制御、設計、調達、施工、生産管理等など、工場一つに関わる技術分野を網羅しなければなりません。経費を抑えるには、全て自分でやるんです。全体工程や工数とにらめっこ、だけど成功以外の結果はありえない。それが仕事ってもの。

そういうプレッシャーが、クセになってます。
  4月24日
「あっ!いっけないんだぁ」

それは払暁か宵の口と決まってる。

北海道は広く、人が少なく、こせこせせず、大らか。細かいことは本当に気にしない。例えば「煙」への認識。北海道の喫煙率はいまや全国トップクラス。日本といわず世界で低下する喫煙率、されど当地は上昇すらする。人が集まっても、食事してても、こどもがいても、病院だろうが学校だろうが、全く意に介さずスパスパ、プカプカ。煙を嫌う人には「大人のくせに」と言い「あっちへ行け」と追いやる。農村地帯ではそれに輪をかけてゴミの野焼きが、未だ当たり前。お金払って袋は買わない、手間かけて分別しない。ゴミは「投げる」「焼く」「埋める」と決まってる。有機無農薬農家でもネ。

毒ガスは、禁断のかおりです。
  4月21日
「花粉なんて可愛い」

強い西風が連れてくる。

眼はショボショボ、喉はイガイガ、鼻はグズグズ。逃げ場のない不快感に懐かしさを覚えていたら、周りの風景が途端に煙っていた。朝から吹き荒んでいた西風が、きょう正午ころ、盛大なお土産を連れてきた。しかも中国黄河流域やゴビ砂漠から。この時期の風物詩、黄砂。酷かった、きょうのは。早い時期の黄砂は雪解けを促すので喜ばれるが、この時期のはハウスビニールを汚すので嫌われる。ビニールにこびりついた黄砂は静電気の悪戯で自然に落ちることは無く、透光率を下げ劣化を早める。手前から彼方まで徐々に明確に煙っていく様は、意外と見とれてしまったが、これはモヤではない。

三峡の水墨画ほど、ロマンチックじゃない。
  4月18日
「君の名は」

今日も君に会えるとは。

ここ数日、圃場の端で見かける君。目の前をツツッと横切り、しばらくジッとしていて、逃げる時も飛ばずに走っていく。相当遠くまで走っていってから、飛び上がる。その飛び方はあまり効率が良く無さそうで、羽ばたきの割に移動量が少ない。ひょっとして雲雀?
そういえばこの頃、周りに鳥の姿が増えている。朝夕に餌場まで上空を定時に往復する鷺、朝凪の静かなときに響く声で励まし合いV字編隊でシベリア目指す白鳥。その飛翔を見上げるたび、鳥になりたくて仕方がないよ。君たちから僕たちは、どんな風に見えるのだろうね。人間になりたいと思うのかい?

にしても君、真知子巻きしてないねぇ。
  4月15日
「なんじゃこりゃ」

目が点…

こんな天気図見たことない。散弾を撒き散らしたような低気圧群、どれがどこへ行こうとしてるのか、どれとどれがくっ付き、どれが消滅し、さっぱり見当がつかない。ここ3日間の雨天、しかも雪混じりで、ベッド温度はジリジリと下がりつつあります。もう限界域に入ってます。いつまで続くこの氷雨、と思いながら気象庁HPをチェックしたら、こんな天気図が現われる。絶望的…。

苗、持ち堪えてくれるかな
  4月11日
「燦々と」

陽のひかりに、敵うものは無い。

曇天、雨天が続けば、いくら保温しても温度は下がります。だって熱源が無いんですもの。じわりじわり低下する地温を見て、胃が痛くなるのが施設園芸農家の常。ところが、ほんの1時間でも陽が差すと、室温も地温も敏感に反応するのです。そうやって蓄えた熱をまた大切に貯めて込んで、次の晴れまで繋いでいく。早春の栽培は一瞬の恵みを逃がしてはなりません。

きょう、メロン初定植完了です。
  4月 4日
「有機農業?」

一体それはどういうこと?

未だによく分からないんです、その定義が。農水省が認定するその称号は、どこかで線を引いて区別せねばならず、それが実際の営農現場の実情と合致しているかどうかは難しいです。しかも日本は狭い国土ながら、その気候は複雑多岐にわたり、杓子定規に「これは良い」「これは悪い」と言い切るのは無理ではなかろうか。一方で「自称」有機無農薬農家は数多居られ、まさに言った者勝ちの様相を呈しているのも事実。消費者の皆さんは、「自称」「認定」の区別無く「有機」という響きに賛同しているようですが。わたし達は、そういう皮肉な視点に照らすとどうなのでしょう?

「有機的営農」というのが、実態だろうか。
  4月 1日
「とんねるず」

Tuneles、複数形です。

和製英語の一つでしょう。英語の感覚から言うとTubeでしょうね、たぶん。上質なフランスベッドが出来たら、次は毛布と掛け布団を」かけてあげます。毛布代わりの「パオパオ」、掛け布団代わりの「ビニールトンネル」、いずれも促成栽培には欠かせない処方です。促成栽培というのは、なにもいい加減に育てるわけじゃありませんよ。温度が低くて成長が滞る時期に、正常な速度で育つように保護してあげる栽培のことです。これもちょっと語弊がありますね。でもこういう時期から我慢させながら育ったメロンは、とても美味くなる。人も作物も、我慢が中身を育てるのです。

地温4℃から始めて、20℃を目指す保温です。
  3月30日
「フランスベッド」

ロータリーマルチャーが唸る。

人手ではおよそ出来ない仕事量を、ほんの10数分で片付ける、施設農家に必要不可欠な機械。でも我が家はまだまだ買えません。この機械、70万円以上もするのです。いまは立ち上がらなくてはなりません。ご近所の同業者から拝借させてもらってます。本当にありがたい。我が家の死命を握るご近所です。さて既報の通り、今年の準備は念入りで、土の状態がとても良い。苗を定植する畝を「ベッド」と言いますが、厚くてフカフカな高級ベッドが作れそうです。同業者の合い言葉を、今年はわたし達も使えそうです。

「やっぱ、フランスベッドに限るなぁ」
  3月29日
「ほぐれたゼ!」

すげえゼ!

なんとも時代を感じる語韻ではありますが、この語韻でわたし達の気持ちが素直に受取れるあなたは、やっぱり時代を感じさせるのでありましょうか。そんな事はどうでもよく、上手い具合に土をほぐせました。3年目ですよ、既に。「これくらい出来なくてどうすんのよ!」とご近所の先輩諸氏のどやしが聞こえてきそうですが、毎年着実に技術を上げておりますよ。その結果や如何に。7月15日過ぎにリリース予定の初物メロンでお確かめください。尚わたし達は測量の後、いよいよベッドの仕上げに入ります。

マジ、すげぇっす!
  3月27日
「慎重に」

いま焦ると、ろくな事にならない。

春一番の耕起タイミングは、慎重を要します。せっかく馴染んだ土塊を練らない水分率まで乾かして、しかも大きく深く粗く壊します。「練る」とは、土から泥の状態にしちゃうこと、身近な例でいうと、雨上がりの水溜り周辺。思い出してみて。水気が多い時は靴の底に泥がまとわりついて、ポックリになる。だけど水が引いて乾いてくると、足跡はつくけど靴底には張り付かない。土がほぐれる状態を無理なく如何に素早く作り出すか、農家の腕なのです。今年はサブソイラを応用してちょっと工夫。ボコボコとデッカイ土塊で作土を壊せました。

こんな時「プラソイラ欲しいなぁ…」と、呟くのです。
  3月19日
「代表 出撃!」

インフルエンザ 治ったか?

3日間、床に伏せっていて、いきなりで申し訳ないのだが、ハウスの準備が遅れているのさ。それは彼女も重々承知。だから、気合入れて畑に立つ。雪解けが早いとは言いながら、先日の大荒れで新たに30cmが積もり、ハウス準備日程がちょっとやばくなってきましたし。互いに経営者の自覚を確かめ合いながら、尻を引っ叩き合いながら、施設準備に取り掛かり、そして、一気にビニール掛まで進んじゃいました。まず2棟。実は代表の事情を聞いたご近所の緊急応援が絶大でした。泣けてくる一日でした。

一人の準備作業って、けっこう寂しかったんだよね。
  3月16日
「いざ さらば」

仰げば尊し 我が師の恩
教えの庭にも 我が幾年

我が代表ダウンにより、父親が中学校卒業式へ列席しました。中学3年間って、早いですねぇ。ついこの間、ダボダボの学生服に身を包んで、上級生の立派な体格に圧倒されてたのにね。友達と別れて静岡から転校してきて、言葉も風習も異なる全く未知の世界で、本当に一人で築き上げてきた信頼関係。それは親のわたし達以上に色々なことがあったはず。それを呑込みながら、決して後退せずに前進し続けた君は、ある意味で親を超えていると思う。4月から親元離れ、本当に旅立つんだね。早かったね、この15年。

思えばひと時 この年月
いまこそ 分かれ目 いざ さらば!
  3月 2日
「雪下の春」

うりゃぁー! 飛ばせ飛ばせぇ

スキー場から離れ、休む間もなく本業復帰。今年の課題を噛締めて、行動を起します。今年は暖冬のお陰で除雪量は昨年の1/4ほど。時間も燃料も節約できそう。とはいっても、やはり春の雪。硬いですぞぉ。暖冬ゆえに各層が完全に締まり切っており、量の割りにオーガが食って行きません。ややもすると、オーガが持上げられてきます。
そんな雪を引き剥がすと、おやおや、もう結構融け始めていて、地温の低下がそれほどでもなかったのだと、確認できました。

草よ、君たちは強いね。今年もお手柔らかに。
  2月23日
「サクラ サク?」

合格の定冠詞。

暖冬といいながらも、放射冷却の朝はフロントグラスは花盛り。メグミルクの前身、北海道を象徴した○印乳業のマークが、目で見える大きさで展開します。結晶がなぜ六角形なのか、いまだ明確に解明されていないと聞いたことがありますが、その真偽はともかく、陽光に輝く結晶群は叶姉妹のダイヤすらかすむ神々しさ、厳かさに満ち溢れています。
北海道の桜はまだまだ先ですが、受験シーズンは全国同じように訪れ、その中で果敢かつ猛然と、しかし淡々と立ち向かう中3は、親が恐れ入る覚悟を滲ませています。

サクラ サケ!
  2月12日
「合格」

合格しました。

道認定指導員検定から昨夜帰着しました。3日間にわたる講習と検定の結果(いやそれと上納金のお陰で)これからの仕事が少しやり易くなります。検定はもう4回目の経験で、そのコツは少しは知っているのですが、基準とか教程は時々刻々各地区で変化するので、その場の基準をすり合わせることが講習の大切なポイントです。絶対基準って無いんです。で、ニセコ地区は道内でもレベルが高いそうで、ここでキッチリしごかれれば、まず大丈夫というのが通説なのですが。

にしても、やっぱ緊張したな。
  2月 3日
「糟糠の妻」

冷えた身体を温める場所。

イントラ仕事は体力勝負です。天候に関わらずお客様が付けばいつでもどこでも参上します。まだ上手に滑れないお客様を支えて、事務所へ帰る時は身体は冷えて気は疲れてます。「温かいもん食いてぇ!」 そんな時、スクール校長の奥様が応えてくれます。事務所では年上のおっちゃんばかりだが、ちょっとしたチーママ状態。おっちゃん達のボヤキや弱音を受け止めます。大したもんだよ、あんたは。

スクールの切盛りは、彼女無くして成立ちません。
  1月17日
「夜明け前」

ひんやり凍れる静寂感。

冬の朝はとても静かで、遠くから除雪車の唸りだけが届きます。ちょっと離れたゲレンデへの出張は、夜も明け切らぬうちにマイクロバスでまとまって出かけます。みんなが集るまでの待ち時間、運転手役は雪明りに包まれて、暖機中のエンジンとヒーターファンの音が、生きてる実感を与えてくれます。「義務を果たしてるなぁ」と満たされる自分だけの心地よい空間。

こういう一瞬が、大スキ!
  1月 1日
「今年もよろしく お願いします」

DJ OZMA、やったね!

NHKに抗議の嵐だそうですが、観ていたこっちも目が点になりました。
新年は非常に穏やかに明けました。今年も家族揃って年を越せたのが、最高の幸せです。「この家族で一年一年を大切に」と念じて早や3年余り。まだ大丈夫です。今年は去年にも増して頑張ります。課題と目標は尽きるを知らず、欲張って前進します。

どうぞよろしくお願いします。